盗む

チームに分かれて、お宝を盗むことになった。オレの仲間は、みんな一癖も二癖もありそうなヤツばかりで、命令など耳を貸すようには見えない。
個性が強過ぎるのだ。




古ぼけた地図と制限時間を言い渡され、みんなお宝を目指す。
地図には大まかなことしか書いてなくて、それぞれヒントのような書き込みがしてあった。




謎を解こうと四苦八苦していると、仲間のひとりが勝手に動き出した。
チームワークのかけらもない。




とりあえず、ヒントに従ってお宝探しに出た。
高いところから地図全体を見渡して、大体の全貌を把握する。
所々に罠も張り巡らされていて、何とか突破しながらお宝に近づいて行く。




バラバラの寄せ集めと思われていた仲間も、実はそれぞれの罠やヒントに対応することのできるエキスパートであることがわかった。
これは心強い。




暗号解読に、罠のありそうな場所を嗅ぎ分ける能力、力自慢、無茶ばかりするヤツでさえ、その実冷静であったりする。
オレは、そいつらをまとめ上げて、確かな指示をするだけでいい。




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