五台のマシンが合体してロボットに変形して闘う。
オレは、その中の一台を操縦している。
敵は邪悪な宇宙人で、今は迎え撃つだけでいいが、そのうち宇宙を舞台に闘うことになるだろう。
ロボットもマシンも巨大化する必要に迫られていると、上司に進言している。



問題はそう簡単な問題ではないこと。
コストの面でもそうだが、基地そのものも大きくしなければならない。
今でさえ、ギリギリのサイズなのだ。
危険が迫っていることがわかりきっているから、誰も口に出せないでいた。




そんなある日、オレ達パイロットが呼び出され、ブリーフィングを受けることになった。
目の前には、以前よりも巨大化したマシンが並んでいる。
これが新しいロボットになるのか。




敵もただ黙ってはいない。
当たり前のように巨大化を図ってきた。
まるで火の鳥のような物体が空を飛んでいる。
警報ブザーが基地全体に鳴り響き、オレ達はマシンに乗り込んで迎え撃つ。
敵も巨大化した分動きが鈍くなったのか、周りのビルを薙ぎ倒しながら旋回している。




警報ブザーは相変わらず鳴り響いている。
ん?実際に鳴っている、と思ったら、実家からの電話だった。
寝ぼけた頭で携帯を取り、出ようとした時には切れていた。



用があるので、折り返し連絡してくれと留守番に入っていた。
早速掛け直すと、オレの直筆で住所を書く書類があるらしい。
住民票も必要なんだとか。
何でも、火災保険に必要らしい。



それから、あれだけ探しても見つからなかった印鑑証明が見つかったとか。
オレが調べたバッグの中に入っていたらしい。
見逃したのか。
念入りに調べたつもりだったんだが。

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