B.C Rich B-300J  | 皆川ギター工房のブログ

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東京都足立区北綾瀬にてアコースティックギターの修理(リペア)とメンテナンスを中心に営業中です。
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大変お久しぶりでございます。

アメブロは、読む専門になってしまいました。

 

今週のH/Pのブログと同じギターですが、今年も終わるので、こちらでは、これの裏話的な事を書いてみようかと思います。

 

 

このギターは、B.Cリッチの社長が手作りした数本中の一本と言う事です。

 

これのネックの角度を直さなければならないのですが、ダブテールジョイントと分かっていればマーチン、ギブソンと同じようにネックを抜くのですが、ジョイントのタイプがわかりません。

 

ネットで情報を求めて、探し回っていたところ、アメリカにいました、やった事がある人。

 

画像もあり、「ダブテールジョイントじゃなさそうだな。」と、そしてもう一つ衝撃的な画像も含まれていたので、グーグル翻訳使って、「どーなんですか。」とメールで聞いてみました。

 

優しい方で、「こりゃ、ネックは取れないから、ヒールから切っちゃうんだ。」「ボルトオンネックにする事で、今後ネックのリセットは楽に出来るのさ!」「他にも画像があるから参考にしてくれ!」「キミの仕事が完了したらまた連絡をくれ!」「Good Luck!」こんな感じで。

 

 

スゲー!すげー!エクセレントでございます!

ジョイント、切っちゃってる。

1回見てたけど、私の考えには無い事だったので、もう一度見て、感心。

アメリカ人ってすげえ…。

 

ダブテールじゃない事だけ分かればよかったんだけど…

だから、迷っちゃったけど、「これが出来たら、良いとは思うけど…」

勇気はなーい!

 

 

ですので私は、クラシックギターの時と同じようにやります。

指板をハイポジション側が厚くなる様に直して、ネック角度の辻褄を合わせます。

 

ずい分長い事やっていますが、まだまだ勉強になる事が沢山あります。

前にやったモーリスのはっ付けネック等は、真面目にあんなに苦労しなくても、今度はこれでやってみる価値があるのではないかと思います。

と言って簡単と言う訳ではないですが…。

 

違うギターになちゃいますから、そこはオーナーと要相談ですね。

 

うちなんかには絶対に来ないけど、アグアドやハウザーなんかが来たらどうやるのかな…。