王子は人魚姫に恋をする393 | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

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櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


※無断での話・内容転写利用禁止
※アメともピグともは受け付けていません

甘いキス。



海の中で

抱きしめあい

キスが止まらなくなる。



「愛してるよ」



まぁに愛を告げ

しばらくは誰にも邪魔されない時間を過ごし

俺は改めてあることを決意した。









・・・・・・・・・・・・





簡易的な祝いの席。

帰還祝い。



だけど充分豪華でにぎやか。



夜空に月と星が輝く中

城中もきらびやかに装飾されていた。



料理もかなりの量で



まぁは初めて見るこの宴に驚いて

初めは不安そうに俺のそばを離れなかった。



その姿が可愛くて

すぐにでも

部屋に引っ込んだしまいたい衝動にかられたが



料理好きなまぁが数多く並ぶ料理自体に興味を示し

食材や調理法について

料理長と話し込み始めてしまって・・・・



俺にはまるでちんぷんかんぷん・・・。



難しい数式より難解な話をされているようでついていけない。



はっきり言って話の内容にまったく興味はないのだが

まぁがすごく楽し気に笑うので



その顔がいつまでも見ていたくて

常に隣を陣取ってまぁの顔ばかりを愛でていた。



まぁの顔さえ見ていられれば

このつまらない時間も退屈などしないで済む・・・



というより大満足だ。



だけど・・・

周りはそれを許してくれず

入れ替わり立ち代わり

誰かに話しかけられ・・・・・・。



祝いの席で不機嫌に凄むわけにもいかず・・・・



だけど

気持ち半分で対応をしていた。



まぁは俺がすぐそばにいるので安心して

尚も料理長と深みのある会話をしている。



専門用語だらけになってきて

まぁの知らない言葉も多いだろうに

食い入るように話を聞き

料理長を質問攻めにしている。



もう30分以上話し込んでいるから

なにか飲み物でも持ってきて渡そうと

飲み物を取りに動いた。



だから、ほんの少しだけ目を離した。



・・・・・それが間違いだった・・・・。



俺がまぁのそばを離れるのを待っていた輩がいたのだ。



「まったく・・・

まぁと二人でいる時間がなさすぎる・・・・」



ある程度予想していた通りだが、それがきっかけとなって気が付くとまぁは誰かに奪われてしまって、俺の入る余地がなくなってしまった。



つまり人気者なんだ。



「なんかつまんねぇ・・・」



料理長なら百歩譲って仕方ないとしよう。



まぁが好きな料理を専門で扱う者なのだから・・・。



だけど

今はいろんな者が、すきを狙って寄ってたかってまぁの奪い合いをしているようにしか見えなかった。



自国の者だし、危険な者がいるわけじゃないから

俺が出張るわけにはいかない。



その前までは

まぁに近づくな!とバリケードを張っていたが



こんな席では場の雰囲気を壊してしまう。



だから今夜だけは我慢だ。



もう少しの辛抱だ・・・・














知らない方のために・・・

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