この『あかちゃんのうた』は絵本というよりはお母さん向けの詩集。
言葉一つ一つがすごくキレイでキラキラした宝石みたいに思えます。

作者の松谷みよ子さんのあとがきを読みますと
「赤ん坊だから何もわからないだろうと
子守唄を歌ったり、話しかけたりする母親が少なくなってしまった」
と、合理性の浅さについて嘆いていらっしゃいます。

頭では大事だとわかっていても、
「赤ちゃんに何を語りかけたらいいのかわからない」
というのは私にもよ~くわかります。
「社会に出て働いていたときの方がよっぽど楽だったかも!!」と何度思ったことか。

育児で大切な親子のコミュニケーションが失われ、
遠い昔から歌い継がれてきた
子守唄や童謡や遊びもどこかで途切れてしまっているなぁ、
それをどうにかできるのは私たち、母親なのかなぁ
と私は思わずにはいられません。

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そうそう、そういえば先日『探偵!ナイトスクープ・ゴールデン』で
「この本を赤ちゃんに読んで聞かせると
どうしても泣いてしまって、最後まで読みきれない」
というお母さんが出てきました。
ほんとに何度トライしても泣いてしまうんです、このお母さん。
おかしくもあり、なんとなく同感できる部分もあったりしました。
それだけ何か人の心に響くやさしい旋律がそこにあるのですね。

挿絵はモデルなしで10カ月と1歳のあかちゃんを描き分けたという
いわさきちひろさんです。



あかちゃんのうた
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