生まれて初めて、マンモグラフィを含んだ、人間ドックに行ってきました🏥





発端は、現在の自身の年齢と、胸が膨らんで10年以上、これまで一度も、乳腺の検査をしていなかった事、

さらに、今は完治してますが、父親が癌になった事を踏まえて、全身の検査の必要性を感じていたので、マンモグラフィを含む人間ドックに申し込んだ次第です💦







色々と書く前に、まず私の戸籍は、男性のままにしてあります🚹

これは、日本では同性婚が出来ないので、ずっと一緒にいる奥さんと、これからも一緒にいるためです💗




つまり、保険証には、しっかりと「男」と書かれているんです☝️






それでも、マンモグラフィ検査を受けられるようになった現在に、昔と比べて良くなったなぁと嬉しく思いました✨

これは、ひとりの当事者として、とても喜ばしいです😊





対応してくださった、検診センターの皆様には、感謝です✨🤗✨







ただ、それでも予約から検査終了までに、考えさせられる事が多くありました🙇‍♀️💦



では、ざっくりと流れを書いてから、トランスにとって、壁になっていると感じた部分について書いていきます☝️








今から2ヶ月ほど前、人間ドックの予約を取るために検診センターに電話をしました。


その際、戸籍は男性だけど性別適合手術を終えているので、乳腺の検査がしたいと伝えました。




そうすると、調べてから折り返しますと言われて、10分後くらいに電話がきました。




豊胸をしていなければ大丈夫です、と返事をいただいたので、豊胸はしてませんと伝えて、そのまま申込みました。




そのときに、更衣室についても聞かれたので、女性用でお願いしますとも伝えました。




そして当日、女性用更衣室で着替えて、検査を進めていき、マンモグラフィ検査を受けてきました。








この流れで検査を終えて、トランスの壁になってると感じた部分が、いくつかありました。




まず、最初の電話予約のときに、こちらの状態を伝えないといけない事。


これは、仮に戸籍を変えていたとしても、婦人科の検診を受ける際には、必ず伝えないといけないですからね💦







性別適合手術は、組み替えて、作り直す手術ではあるけど、100%天然物と同じになるかと言われたら、100%は不可能です。


それが理由で、婦人科の専門医は、天然物の専門医なので、例え99%の完成度であっても、専門外の別物となるので、正しい診断と治療が出来ません。



以前に、診療拒否された事もありますが、これは仕方がないと思っています。





故に、トランス勢において、婦人科の検診を受ける場合、戸籍を変えていようが、変えていまいが、自身がトランスである事を伝えなければならない、という事が1つめの壁かなと、感じました。


強制カミングアウト、ってやつですね💦





もし、戸籍を変えても、まだ望むようには生きられない世の中なのか、なんて考えてしまうと悲しくもありますが、医療の都合上、仕方ないと割り切るしかないですね…💦








壁になっていると感じた点、その2。


豊胸していると、マンモグラフィを受けられないこと。





これは、電話でも軽く説明を受けたのですが、

シリコンや、生理食塩水のパックを入れている場合、正確な造影が取れないので、診断できないから、だそうです☝️


なるほど❗️納得です🤔





自分の脂肪を移植するのも、造影に影がでるのでダメだそうです🙅‍♀️





同じ理由で、生まれながらの女性でも、豊胸している人は、検査できないそうです。






これは豊胸について、考えを改めないといけないなと感じさせられました。




私たち、MtFは女性ホルモンの摂取によって、胸が膨らむという、生まれながらの女性と同じ原理で胸が膨らみます。


という事は、生まれながらの女性と同じ割合で、乳がんになる、という事でもあります。





つまり、豊胸をした場合、乳がんの発見が遅れてしまう可能性があるという事です…




これは…知っとかないと、まずい知識ですね💦



こういった、全てのリスクを知って、納得した上でないと、豊胸はしない方がいいんじゃないかなと感じました。






ちなみに、マンモグラフィ、めっちゃ痛かった😭

乳を潰すつもりかよ、ってくらい挟んでくるんだもん💦笑







壁になると感じた点、その3。


学校や職場といった、普段から所属する場所以外での、更衣室の使用について。





学校や職場だと、カムアウトするもしないも本人の自由だし、自分の居場所は自分で作ればいいだけの事だけど…

それ以外の場所での更衣室は、また話が違ってくるんだと、実感しました。







前述の、検診での説明にも通ずるけど、強制カミングアウトをさせられるというのは、やっぱり難しいところだね💦





もし、全てを終えて戸籍を変えた状態で、婦人科の検診を含まない、健康診断のみの利用だと、黙っていても大きな問題点はないと考えられます。


血液検査、尿検査、レントゲンなどは、既存の専門医による診断において、弊害になる部分がないですからね😊








ですが、婦人科の検診を受けるのなら、自分の状態について説明しなければならないので、その流れで病院側は、他の患者様にご迷惑にならない事を確認しなければなりません。


プライバシー保護の義務、です。



そういった理由で、悪意がなくても性別適合手術を受けているのか、いないのか、などの体の状態を確認される事もありえます。





少ない事例とはいえ、自称トランスが性犯罪を起こしていますので、患者のプライバシーを守るのは病院側の義務ですし、仕方ないと思うしかないですよね💦








壁と感じた点、その4。


これは検査の当日、問診を受けた時でした。

事前に、こちらの事は伝えてあったので、今日トランスが来るよと、職員に伝わっていたんだと思います。





あら、お綺麗ですねー、これならマンモとかも、問題ないですね。




こう言われたので、素直に受け取るなら、見た目を褒められて嬉しいです✨






その側面、問題ないと言われて、引っかかる部分があったのも事実です。


もちろん、同じ待合室で婦人科検診を待つ他の患者の事を考えれば、これなら問題ないという言葉が出るのも、わかります☺️


そこに気を遣えるのは、職員さんのホスピタリティでもありますから✨






一番、引っかかったのは、もし私の見た目が悪かったら、対応が変わっていたのではないかという疑問です…




お綺麗ですね、問題ないです。

という事は、お綺麗じゃないなら、問題あるのかしら…??😢





それに、これを生まれながらの女性にも言うのかと考えたら、トランスに対しての壁が、まだあるんだなと感じました…






さらに、マンモの検査の時、画像撮影の画面を見て、技師さんが頷いてました笑


きっと、自身が看る初めてのトランス患者だったのかも、しれません笑





特に問題なく進んだので、もしかしたら、なるほどなぁー❗️

ちゃんと、乳腺が映るんだなーみたいな、関心の頷きだったのかもしれないし、これなら問題なく出来そうだね、なんていう頷きだったのかも、しれません😂




そのあと、問題なく撮影を進めていったので、きっとそういう意味の頷きだったんだと予測されます笑






ですがもちろん、これも生まれながらの女性に対しては、する必要のない行動なので、ほんのり壁を感じました。



まだ、トランスのマンモグラフィ検査は、当たり前ではないという認識を確認できました💦








とまぁ、予約から検査終了までに、これだけの壁を感じた訳ですが、昔と比べたら明らかに受け入れられやすくなってるのも事実だとも感じました😊



実際に検査を受けることが出来て、戸籍が男性でも女性用ロッカーに案内してもらったからね🤗

手術を終えてるのも、あるだろうけども笑






ですが、変わってきてはいるけど、まだ道半ばかな、というのが正直な感想です🤔





目指すべき到達点は、まだ先だけど、今の半ばを過ぎなければ届かないところ、

そう思ってるので、この情報を共有したいと思い、文章を書いております。






どんな目標であろうと必ず、半ばの部分は存在します。




たぶん、今はその時期で、むしろ半ば過ぎを目指さないといけない、とも感じています。






どういう事かというと、私たち情報を発信している当事者は、常にこうなればいいなという到達点である、ゴールを目指して活動しています💪

たぶん、みんなそうだよね…?笑





図に表すと、こんな感じかな☝️
現在を0としたら、目標は100🤗


常に100の、到達点に向けて動いていると思われます😤






例を挙げるなら、最近になって出てきた情報だけど、学校の制服を、男性、女性で分けるのではなく、

1型、2型で分けるのはどうでしょう、

って話が上がってきてますよね😊






私個人としては、賛成です✨



ただ、教員研修の講師という仕事をしていると、現場の先生の意見を聞いて、それは不可能だと感じました。





それって結局は、1型が男で、2型が女って事??

こう考えて、質問してくる方が多いからです。







さっきの図で言うと、1型2型をゴールとするなら、いきなり100は目指せない、という意味ですね🤔




なので、今目指すべきは、

半ばの部分☝️

これくらいなら、実際に通ったりします☺️


制服で言うなら、男女共有の形にしましょうという、完全スラックス化、などです。




それが馴染んだ頃には、らしさの押し付けもなくなるので、1型2型という考え方も、受け入れやすくなるのではないかと😊










同じように、トランス女性や、トランス男性という言葉自体も、本来なら、よろしくはないでしょう。



私たちは、トランスなんたらではなく、ただの男性、女性であるという主張が、100のゴールのはずです。




それでも、現時点でこの主張を受け入れてもらうのは、難しいという事は誰もが理解していると思います。








今回の病院の件でも、壁を感じたのは事実ですが、戸籍を変えていたら説明しなくても検診を受けるためには、どうすればいいのか。


戸籍を変えていない、トランスの途中なら、どうすればいいのか、という現在の問題点が見えた事が、今の収穫であると受け止めて、次に繋げていきたいですね😊






そこから、まずは半ば部分の案を出して、それが通りやすくなるように変える事は、

今できる事だと思います。







いろんな人たちを含めて、誰もが生きやすい世の中になるよう、一人一人が努めていかないとですね☺️


目指すところは、まだ遠いやぁねぇ…笑