産後の喪失感からの副産物 | 幸せな家庭の作り方〜Happy Family〜

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東京下町で暮らす5人の子沢山ママです。結婚27年目。
長男25歳(社会人・一人暮らし)長女15歳・次男14歳・三男9歳・四男6歳。
非常勤保育士として働きながら、オリジナル家計簿を販売中。

こんにちは、竹内まゆみです。

追記したので再アップします。
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↑おかげさまで生後18日目になりました

先日もブログに書きましたが、出産してから

「お腹が空っぽになっちゃった」

という喪失感を味わっています。

目の前には、ついこのまでいなかったが確かに存在し、抱っこしたらぬくもりも感じられ、喜びも味わっているのに

もう一方で

「なくなっちゃった、空っぽになっちゃった

と、失ってしまったと勘違いして戸惑っている私もいるのです。

なんだろう、この矛盾した感覚は…

私、おかしくない?

脳内バグってる???

あ、でも、もしかしたら、子育てしているとずっと味わう感覚かも知れない。

生まれて半年も経たないうちに、新生児期肌着は着られなくなり

その小さな肌着を見ては

「あの頃のあの子はもういない」

と思って、やっぱり喪失感を味わう

成長した子は確かにここにいるのにね。
なんとも不思議な感覚


あ〜、それから

あるいは、何かを購入した時に、お財布からお金がなくなっていく感覚とも似ているかも…

お金が減ったということは、お金がモノに変わっただけ。

新しいモノを得て豊かになったのに…

お金を「失った」「減ってしまった」と勘違いして、かすかな痛みを感じる。

その感覚とも似ているかな?



私は今まで、矛盾していることが大嫌いだったのです。

でも、今回は、自分の中に矛盾した感覚があって

この世は矛盾だらけだ、と悟りました。

そして、その嫌いだった矛盾を徹底的に味わっていました。

「この前までが居たのに…私のお腹の中、空っぽになっちゃった〜」

と「ない」と感じて悲しんでいる自分に

もうひとりの自分が

「ちゃんとあるよ」
「お腹の中にはいないけど、産まれたんだよ」

と何度も知らせている。

でも、喪失感を感じる私は納得しない。

「失った」と感じていることは本当のことだから。

でも、何も失っていない。

胎児から姿・形を変えて、人間となって存在していることもまた本当のこと。

それもまたわかっている。

失ったと感じていることは錯覚。

あれ、こういう話、どこかで聞いたことあるな?

何だろう…

あぁ、そうだ。

般若心経の世界だ…

色即是空 空想是色

(しきそくぜくう くうそくぜしき)

不生不滅  不垢不浄 不増不減

(ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん)


あると思っているものはなくて  

この世に変わらないものなど何もない。

この子のこの瞬間の姿はこの一瞬のもの。

どんどん成長して、進化していく。

形あると思っていることは、本当は固定した実体などはなく

常に変わっていくもの。

人は産まれて死んでいくと思っていることすら、本当はない。


・・・・・


はぁ〜そういうことか…

と、5人の子どもたちを見て思う。

この人たち、元々はいなかったんだもんね。

みんな私から産まれたのだから…

そんな風にたどったら、どんな生命も最初はひとつの命なのかも。

よく聞く

あなたは私、私はあなた

っていうことも、元々はひとつの命だったということだよね。

子どもの頃「人類みな兄弟」っていうCMがあったなぁ〜

・・・・・・

なんてことを考えて

今までバラバラになっていた体験と知識が繋がって面白かったです。
点と点が線になるってヤツかしら?

ないものをあると思って痛みを味わっていた私。

人の脳は勘違い、妄想だらけ。

でも、勘違いでも悲しいのは本当だったあら、それも味わい尽くしてから、何となく理解が深まった般若心経の世界観。

今回の出産の目標だった

「痛みも悲しみも味わい尽くす」

から生まれた副産物が、まさかの般若心経とは…

私もビックリでしたが、これだから人生面白い。

自分の身に起こることを、目をそらしたり、逃げずに受け入れていくと…

こんな風に知らなかった世界を味わえるものなのだなぁと思いました。

わかりやすいので、興味を持たれた方はぜひ読んでみて〜