墓石の価格、なぜ安いのか?なぜ高いのか?を考えてみる。 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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墓石の適正価格って何を基準にして言ってるんでしょうか?

 

消費者の耳に入ってくる情報の中では業界団体のアンケートによる

お墓の購買価格は1〇〇万円という数値かと思います。

(100万円ではなく、百丸丸万円です。)

 

一般の人たちは、

「へえ。そのくらいの値段なんだね。」と思われるかもしれませんが

 

業界内にいる人間にとってはツッコミどころ満載なのです。

 

  • アンケートはその業界に加盟してるお客さんだけの意見。
  • どんな石を使ったの?
  • 才数はどのくらいなんですか?
  • 墓地の大きさはどのくらいなんですか?
  • 公営墓地ですか?寺院墓地ですか?民営墓地ですか?村墓地ですか?

 

ちょっと考えただけでこのくらいの疑問が生じるんですが、

これを一緒くたにして公共の場で発言するとは何とも乱暴な考え方ではないでしょうか。

 

 

とりあえず、墓石本体価格に絞って考えてみたいと思います。

 

 

 

墓石本体価格を左右する要因はなんでしょうか?

 

外柵は考えません。

 

関西の1聖地(90cm×90cm)のような小さな区画もあれば

2坪以上の墓地もありますから。

  • 使用する石の違い。
  • 国産石なら、国内加工なのか?自社加工なのか?中国加工なのか?
  • 中国石でも加工する工場によって価格差が発生する。
  • 中国から直接仕入れてるのか?商社から買っているのか?
  • 宣伝広告費を使っているのか?展示場の経費なども。
  • お墓を建てる墓地はどんな墓地なんですか?
  • 紹介料は発生するんですか?

 

おそらく公営墓地で誰からも紹介もなく、

安い中国工場で加工された「安いだけの墓石」を建てるのがいちばん安上がりますね。

 

東京なら何も考えずに「石の坊」さんに行けばそれでいいです。

(何も疑問を持たなくていいです、安すぎて不安になるかもしれませんが、笑

それと安いからと言ってもちゃんと水準以上の石を使われています。)

 

各項目についてまたまた説明します。

(聞き飽きた人もいるでしょうが、初めてこのブログ読んだ人のためにも)

 

 

 

使用する石の違い

 

一般消費者は、庵治石と真壁や稲田、とG623やAG98のサンブルを見せられて

「価格が高い順に並べてみて下さい。」と言われても

正しく並べられる人はいないと思います。

 

庵治石(特に細目)金持ちの見栄でしかないと思ってます、私は。

もちろん富山では大きなものが採石されないの使われませんし、

そんなに金持ちもいませんし。

 

都内某所では庵治石細目のお墓がずらっと並んでいて物凄く驚きましたが。

 

 

一般消費者にとってはどの石も一緒に見えるわけで、

G623の10倍以上もする庵治石の価格を聞いたらただただ驚くばかりです。

 

墓石営業マンはやはり高く売りつけたいからなるべく高い石を勧めるし

石の品質もよくしらないで、高い石だから良いって購買意欲を煽ります。

 

そんなもんです。

 

 

 

国産石なら、国内加工なのか?自社加工なのか?中国加工なのか?

 

一般消費者は石材店が自社で墓石加工をしていると思ってる人が多いようです。

 

大口径などの設備をもってる石材店にいった消費者は

完全にそこで加工してると思っています。

不思議ですねえ。(ほとんど中国加工なのに。)

 

国産石について考えても増すが、「国内加工」、「自社加工」、「中国加工」、があります。

 

「国内加工」とは丁場の石材店が加工することで(上手い下手もありますが)

「自社加工」とか既存石材店が加工することで(全部加工することは少ないが)

「中国加工」とは文字通り中国で加工する(上手下手もあり、インド加工も)

ことです。

 

どの墓石が高いのでしょうか?

 

丁場の加工が上手な石材店が加工した墓石がいちばん高く

下手な中国工場が加工した墓石がいちばん安いです。

 

既存石材店が自社で加工したものが消費者は良いと思ってるようですが

丁場の上手な石材店が加工したものと比べると話になりません。

 

庵治の上手な石材店が加工した蓮華などは手を切るくらいに尖ってますし、

花立もお客さんが動かそうとしたら手をきるので仕入れてから面取りするって

いうくらい凄い加工です。

 

既存石材店の自社加工は中国工場の加工より上手いのか?下手なのか?

みなさんはどっちだと思いますか?

 

たぶん腕の良い中国工場のほうが上手です。

答えは簡単で中国工場のほうが良い機械を持ってるからです。

既存石材店の機械はかなり古くなってますし、

あたらしく買い替えるメリットなどどこにもありません。

 

それと採石された石で高品質のものは丁場の石材店が自ら加工して墓石にするので

他には良い石は回っていくわけがありません。

 

また消費者のニーズとして

「最高品質の最高の加工の墓石を金はいくらかかっても良い。」

と思う人はぜんぜんいなくて

「そこそこの石でそこそこの価格でいい。」

と思う人の方が多いわけです。

 

庵治石最高品質の細目なんて一般石材店にまわってくるわけがありません。

 

 

 

中国石でも加工する工場によって価格差が発生する。

 

実は私たちが中国工場から商社も通さず直接仕入れてる墓石の価格は

商社が一般石材店に卸してる価格よりも高いのです。

 

簡単に言うと高い中国工場から仕入れているわけです。

 

商社においては高い中国工場から仕入れたら卸価格が高くなります。

 

一般石材店は基本的に仕入れ値は安ければ安いほど良いと思ってるわけで

見積書に「アーバングレー」と書いても高い価格のものを提供しなくても

安いもので良いわけです。

その方が粗利が大きくなるんで。

 

赤っぽいアーバングレーだってアーバングレーだし

何よりも消費者がアーバングレーに良し悪しがあることなどぜんぜん知りません。

 

それでも私たちは最良のアーバングレーを提供します。

 

 

一般に安い中国工場は加工も下手なんですが仕入れる石も安いものばかりです。

それが中国の石であっても。

 

同じ中国の石なのにサビが出るのものと出ないものがありますし、

水はけが良いものと悪いものもあります。

 

ある国産石で採石した段階で流れ模様があって工業製品にしか使えないレベルのものを

安い中国工場が大量に仕入れていくそうです。

 

ガスバーナーであぶったらその流れ模様が消えてしまうそうですよ。

 

石をガスバーナーであぶって言いわけがありませんよね。

 

 

 

 

文字数が多くなってきたので

 

続きます。