会期末 ぎりぎりに目黒の 東京庭園美術館へ。

「メディチ家の至宝展」




前から行ってみたいところだったけど、休館日などでなかなかスケジュールが合わず。



ここは、旧朝香宮邸。

宮家のお住まいを 東京都が所有していて 美術館になっている。

さながらヨーロッパの美術館みたいに、風情のある建物だ。



都心なのに、敷地を入ると鬱蒼とした木立。

常々 東京は緑が多いと思う。


クリーム色の建物はシンプルだけど 玄関を入るとアールデコ。

大理石のレリーフやシャンデリア、壁や天井の意匠まで すみずみに有名な芸術家の作品が使われている。

軍人だった当主がフランスで事故に遭いパリで長期療養した時に、アールデコに痛く影響を受けたのだそうだ。

しかし、帰国してすぐにこんな建物をつくってしまうんだから、昔の皇族貴族の豊かさは庶民からはかけ離れたモノだったんだろう。

でも、ヨーロッパの王族みたいに 庶民に慕われていたわけでもなかろうものに。




まあ、今は都民の憩いの場として公開されていることにちょっと満足を覚えるのだけれど。


フィレンツェに300年間も君臨して、あまたいる芸術家のパトロンとなり ルネサンス文化を生んだメディチ家のお宝は それは素晴らしいモノでした。

肖像画に観る女性たちは 数え切れない大粒の真珠を服に縫い付けてあり、

この展覧会が真珠のドレスコードあり、というのもうなずけたモノです。


カメオの数々にため息が出ました。