今読んでいる本。 はい、図書館で借りてますが・・・。

★カンパネルラの晴れ時々曇り★


友人に勧められて久しぶりに読んだ ジェフリーアーチャーの「時のみぞ知る」


主人公の名前がハリーで舞台が二十世紀初頭の大英帝国なので

なんだか あの魔法使いの少年を思い出すのだけど。


ジェフリーアーチャーと言えば 「百万ドルを取り返せ」 「大統領に知らせますか」

「ケインとアベル」 どれもとてもおもしろかった。


これも、壮大なサーガといえる作品。

何人もの人々の群像劇であり、人生を俯瞰していく。

貧しくも賢い少年ハリーは ボーイソプラノの歌声のおかげで 聖歌隊奨学生になり

入った学校で親友達と出会い・・・しかし、彼には出生の秘密が。

彼を取り巻く人々の善意と数奇な運命・・なんて、ちょっとありきたりなキャプションですが

平易な表現で ぐいぐい読ませる ジェフリーアーチャーらしい作品。



実はアーチャー自身がドラマみたいな人生を生きてるのですよ。


オックスフォード卒の秀才で 議員で 作家で

投資の失敗で全財産を失って 処女作「百万ドル~」で借金完済。

スキャンダルで失職 ロンドン市長候補になったかと思ったら偽証罪で実刑・服役

で、獄中で作品を書いたと言うんだから・・・

転んでもただでは起きない。


いずれは彼自身がドラマになるかもしれない。