世界が終わろうとしている。

 

でも地球が滅びるわけじゃない。

 

鳥のさえずりが消えることはなく、

 

太陽は眩しくて、空も海もこれからも青いまま。

 

 

 

経済成長を遂げた社会は、とても豊かな食べ物や物にあふれ、何不自由ない暮らしを手に入れた。

 

だけど何でこんなにみんなの心の奥から苦しみの声が聴こえるんだろう?

 

何でもあるのに、何にもなくなってしまったんだろう?

 

 

 

僕たちの世界は、たくさんのものを商品にして来た。

 

土地や水や食べ物、エネルギーや、着るもの住む家。

 

 

 

そして今、家族や友達、人間関係までも商品化され尽くしてしまった。

 

そして今、最後に残されている商品は人々の『隙間時間』

 

数十秒単位の時間を、どうすれば先に手に入れられるか競い合われている。

 

 

 

世界が終わろうとしている。

 

でも地球が滅びるわけじゃない。

 

鳥のさえずりが消えることはなく、

 

太陽は眩しくて空も海もこれからも青いまま。

 

 

 

じゃあ終わろうとしている世界って、どんな世界?

 

世界の延命を続けようとしているのはだれ?

 

 

 

成長や競走をしないと生きていけない基盤の上に造られた、僕たちが幸せを見つけられなかった世界が終わろうとしている。

 

そして奪われ尽くした場所に、僕たちは手を取り合える、共に生きる笑顔の時代の種を今、植え始めている。

 

地球はまた恵みの雫で、芽生えた苗を育んでくれる。