この三つだけでも会話は成り立ちますが、
もっと相手が気持よく話をできるようになるスーパーテクニックがあります。
≪物語展開のある話しに気をつけて≫
セオリーの通りに、相槌、驚き、質問を繰り返していると、
相手のペースに合わせてあげているので、会話の流れがスムーズになります。
相手は自分のペースで話をしているので、実に気持ちがいいのですが、
会話の内容がある系統のものになったら、上記の三つのだけでは会話が成り立た なくなります。
その系統とは、「物語」系の会話内容です。
物語系とは、登場人物が二人以上いたり、時系列的な出来事の説明や、
複数の場面の変動を説明する内容の会話を示します。
例えば次のような会話内容はまさに物語系と言えるでしょう。
A「昨日の話なんだけど、私が夕方頃にバイトに行っている途中でさ、
B子とC君が一緒に○○公園にいたの。二人はベンチに座って体を寄り添って話をしていたのよ!?
でも実はC君って一週間前に駅前でD美と一緒にいたの。
私あの二人がアイス食べてたのを見たわ!仲よさそうにアイスを分けあいっこしてた。
でもさ、でもさ、D美ってさC君の前に付き合ってたよね。
一か月前に派手にケンカしたから別れたって聞いたけど。
私あのときD美から相談に乗ってたんだけど、
別れて三週間後に駅前で遊んでたし・・結局どうなったのかしら・・・
っていうかB子とC君っていったいどういう関係なのかしら?」
この話の登場人物は、
目撃者のAさん、友人のB子、男性のC君、元カノのD美です。
出来事が発生した場所は、○○公園、駅前です。
時系列的な出来事の発生は、
一か月前にCとDが別れる→三週間後(二週間前)にCとDが駅前デート→昨日BとCが公園デート。
≪雑音などでかき消される相手の話≫
このように文字にしているから話についていけますが、
実際の会話では、
出来事の場所と時間の変動が激しい上に、登場人物も三人以上でています。
さらに話者の口癖で「あ~」とか「え~っと」などを挟まれると
余計に分かりにくくなります。
言葉をかんだり、途中で周りの雑音などで聞こえなくなったり、
余計なものに気をとられて聞きそびれたりしたら・・・もう何の会話かついていけなくなります。
何の話かわかっていない状態で「なるほど」と同調の相槌を打っても、
余計に話においてけぼりにされますよね。
「え!?まじで!?」なんてリアクションをいれたところで、
話がわかってないと驚きのぎこちなさまでもが伝わってしまいます。
質問をしようにも、話が分からないと、どこを質問したらいいのかわかりません。
やみくもに質問したら、相手に「それさっき言ったじゃん・・・」と気分を害されてしまうこともあります。
そんな経験は誰にでもあると思います><
そういう複雑な話をされているときにこそ、
相手から好意的に見てもらえるチャンスが眠っているのです。
その方法とは、「確認」をとることです。
確認というものは、相手の話のあらすじを相手と一緒に整理する作業です。
まずは論より証拠と言うことで、
実際に次の会話例で確認というものはどういうものか説明します。
次回 応用的会話法② 確認についてパート2 につづく