Q&A1344 両側チョコレート嚢胞での刺激周期は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 33歳 妊娠経験なし、両側チョコレート嚢胞
左卵巣:2cm、3cm 
右卵巣:3cm    
T3=3.3、T4=1.1、TSH=3.41
PRL=16.3 カバサール服薬開始
LH=6.1、FSH=6.1、E2=69.7
AMH=未測定
精子=異常なし

こういった場合、先生ならどのような刺激法を選択されますか。現在の病院は自然周期メインの病院で、刺激周期もHMG+スプレキュアの方法しかありません。チョコレート嚢胞がある場合でも、アンタゴニスト法が有用であるなら、転院しようかと思うのですが。

 
A 両側チョコレート嚢胞があっても、通常の刺激周期が可能です。ぜひ一度、刺激周期でのトライをお勧め致します。なお当院では、AMHと年齢から、その方に適切な薬剤を選択しています。したがって、AMH採血が必須です。
 
また、PRL=16.3では、カバサールの服薬は不要と考えます。