Q&A1349 44歳、第2子希望 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 44歳、第2子希望、地元クリニックでタイミング治療を始めて2周期目
37歳 臨月で子宮内胎児死亡(臍帯過捻転とのことだが真相は不明)

38歳 流産

39歳 流産

40歳 第1子出産

44歳 第2子出産、その後不慮の事故で死亡

37と40歳の時は自己自然妊娠、44歳はタイミング治療で授かりましたが、排卵がいつもより遅れており、1回目の卵胞チェックではまだまだで、1週間後の卵胞チェックでは排卵済でした。第ⅩⅡ因子が低めなので一人目と二人目の妊娠時には低用量バファリンを28週まで服用しました。
もう一人どうしても授かりたいのですが、今後どのような治療をしていけばいいか迷っています。44歳ともなると体外受精も自然妊娠も確率は1%と聞いたことがありますが、その辺りはどうなのでしょうか。また、体外受精なら自然周期と刺激周期、刺激周期ならどのくらいの刺激がいいと思われますか。高齢だから刺激しない、もしくはクロミッドやフェマーラくらいの方がいいのか、高齢で先が短いからこそ刺激して出来るだけ多く採卵した方がいいのか、先生によって考え方も違うのでクリニック選びも迷っています

 

A 私なら、一度刺激周期でトライしてみます。44歳の方でも刺激すると、結構たくさん取れれる方がおられます。しかし、刺激しても1〜2個でしたら、刺激する意味はありませんから、自然周期あるいは低刺激周期で行います。どの年齢でも、タイミングの2倍が人工授精の妊娠率、人工授精の4倍が体外受精の妊娠率になります。したがって、どの方法でも同じ1%ということはありません。