Q&A3995 第二子治療で5回陰性 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 第一子は、他院で顕微受精4BCにより36歳で出産

第二子治療で、5回移植するも全て陰性。この時、ダクチル、バファリン、ブスコパン投薬しました。
 

現在リプロ大阪で治療中。ERPeak異常なし、慢性子宮内膜炎なし。子宮蠕動運動が中等度ですがダクチルが対処法とのことでしたので、これは前から飲んでいましたが、今度はダクチルの量を倍にするそうです。子宮内の細菌の状態は、良い菌も悪い菌も0とのことで、サプリメントを処方されました。

しかし、これ以上打てる策がないとの先生の見解でした。あとは2個戻しをトライしてみませんかと言われました。第一子は慢性子宮内膜炎治療直後の周期で妊娠しましたが、なぜか第二子を授かりません。リプロに来れば、子宮因子が見つかると期待していましたが、それも見つかりませんでした。なぜ妊娠しないのか。他に模索できる手段はありますか。

 

A 子宮因子の検査は全て実施されたようですので、残るは受精卵(胚)の因子を潰していく必要があると思います。すなわち、PGT-Aを行い、染色体異常率が年齢相当なのか、はたまた高率に認められるのかです。また、着床の窓にズレが見られない場合でも、移植時の胚のスピードを考慮して移植時期を合わせることで上手くいく方が少なくありませんので、そちらも考慮するのが良いと思います。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。