Q&A4007 3987の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 2024.4.4「Q&A3987 妊娠15週、子宮内胎児死亡でした」での回答ありがとうございました。


15週流産、胎児の染色体異常なし胎盤も異常なしでした。原因不明流産と言われましたが、考えられる原因は免疫過剰による流産と言われました。事前の血液検査では、抗リン脂質抗体の数値が13.2、ヘパリン注射バイアスピリン服用。これ以外の異常はありませんでした。免疫過剰の原因はストレスでしょうか。もしくは妊娠してから何かしらの体質の変化があってこのような流産になることもあるのでしょうか。赤ちゃんが亡くなったであろう14週の仕事中にマスクをしていたのですが、急に胸が息苦しくなってしまい、マスクを外して休憩をして収まりましたが、赤ちゃんがすごく動いているなと感じました このときに亡くなったのではないかなと思います。妊娠中の疲労感がとても強かったことも影響して流産になったのでしょうか。もし 妊娠中に再度血液検査をしていたら、異常は発見できたでしょうか。元気に育っていた赤ちゃんのことを思うと申し訳なく立ち直ることができません。

 

A 皆さん、どうしても自らの行動や症状に流産の原因を求めがちですが、原因不明流産は少なくとも1/3にみられるる現象であり(2/3との見解もあります)、文字通り「明らかな原因はありません」。したがって、お気持ちはとてもよくわかりますが、血液検査や超音波検査など何かしらの検査で、流産を予知することは不可能なのです。「免疫」という単語はマジカルワードなので、何となくわかったような気がしますが、そもそも免疫過剰なのかどうかもわかりません。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。