後天的才能。 | ニジノツタエビトマックスのBlog

後天的才能。




先日、名刺を刷新し新しい名刺にしました。
名刺を見る限り、およそ字を書いている人間だとはわかりづらい名刺にし
肩書きには新たにArtDesignerとのせました。

言葉や字を書くというのは今までの僕を支えてくれた大事なこと。
いまこうして山梨にいるのも、たくさんの方の支援はもちろんですが
筆一本と己の感性で開拓してきたものだと思っています。

でも、しかし書で食べていくというのは僕にとっての着地点ではなく
もちろんこれからもしていくのですが、そこが着地点ではなく
もっと先へ、もっと高見を目指しています。
その表れに名刺から、あえて字をなくしました。

新たな肩書きのArtDesignerというのはアート性と実用性を
兼ね備えたものをデザインするという意味の言葉。

世の中にグッドデザイン賞という有名なものがあるように
ただ売れるものや実用性のあるものをデザイン・クリエイトするだけでなく
時代はアート性の高いお洒落なもの付加価値として求めています。(何年も前からですが)

もちろん実力も実績もまだまだまだまだですが
ありがたいことに僕の感性を信じていただいて
たくさんの仕事をいただいてます。

もともと工業高校の出ですし、美術の授業の評価は高くなく
アートや美術といったこととは無縁の僕ですから
依頼を受けたものは創ろう創ろうとするのではなく
ただ、閃きを待つのみ。

ポケーッとしながら、酒を呑みながら、ドライブしながら、寝ながらでも
僕の頭の中は常に回っていて、あるとき急にピカーンとくるものがあるんです。

それは依頼の翌日なときもあれば、半年、1年・・・などなど、さまざま。

昨日も3ヶ月ほど前に依頼いただいた名刺のデザインがピカーンときて
一気に創り上げて「へいお待ちー!」とデザイン画を送りました。

気に入っていただけたようで、名刺の色味のみの若干変更くらいで完成となりそうです。


アートや美術とは無縁の僕になぜそんな感性が身についたか紐解いてみると
まずは和食。
16歳から5年ほど昼は高校・昼は仕事、夜は寿司・和食の仕事をしていたこと
そして工場。
18歳から働いていた工場で0.001ミリの精度の精密部品の試作をしていたこと

寿司・和食、精密部品まったく違うものですが
その仕事場では美的センスというものを徹底的に叩きこまれたわけです。

僕の感性やセンスは完全に後天的なもの。
先天的な感性をもつ天才タイプをうらやましく思うときもありますが
後天的に生まれてこうしてアーティストとして生きている僕だからこそ
夢を追うやつや、次世代の芽に伝えられることがあります。


やると決めたなら、できる。そんな天才的才能は誰しにも備わっているということ。



・・・とりあえず、この記事の着地点が見えなくなってきたので
こんなもんで(笑)

ではごきげんよう(^0^w