U-23 トゥーロン国際大会(4位)

総括すると、非常に収穫の多い大会だった。
U-23のさらに2軍というレベルで望んだオランダ、フランスを撃破し、
比較的ベストメンバーにチリに力負け。
決勝Tではイタリアに0-0の上でPK負け。
3位決定戦でも0-1から2-1に逆転しながら終了間際に追いつかれてPK負け。

強豪国が本気ではなかったとは言え、結果を残せた上に、試合内容もかなり前進が見られた。

まず組織としてのパス回し。
これはA代表よりもはるかに「意図」が通ったパスが多かった。
まだまだ技術的なミスが多いものの、チームとしてのまとまりを感じさせた。

そして森本、本田、水野といった若くして海外でプレーする選手は、やはりオリジナリティを感じさせた。
とりわけ森本は少ない出場時間でも必ずチャンスを作っており、FWとしての才能を見せたと言える。

前線からの守備やプレスなど課題も多いが、PA内での落ち着きは他FWより一段上だと感じた。
また、本田(圭)は 当たりの強さに磨きがかかっており、中盤の底やサイドで基点になれるだろう。
水野は残念ながら今ひとつフィットしきれなかったが、ここに梶山や本田(拓)、さらにオーバーエイジが組み合わされば、五輪本番でもかなり期待できるのではないか?
もともと各国は五輪に力を入れていない。

日本はまだまだ新興国なので、こういう国際大会で結果を出すことは自信に繋がる。
またオーバーエイジを採用することで次のW杯へ向けての世代間の融合もやりやすくなるだろう。

全ての試合をフルで見れてないので細かい戦評は省くが、かなり実りのある大会となった。
これまで反町監督下で、連動した動きなど皆無だったが、これをベースに発展させてほしいところだ。


ところで中盤に人材が溢れかえってるのはどの世代も課題である。
森本のように純粋なFWとして海外でプレーする選手がもっと出て来てほしい。

くれぐれも高原、平山のように為る事無く。。。ね。