2022年5月14日

サガン鳥栖vsヴィッセル神戸

0−4

 

〜完敗

 

この完敗は、「局面で1vs1を作る」鳥栖が

1vs1で負け続けた結果

 

まぁ仕方ない、という結果だった。

数的優位を作って守るのか、でもそうすると前に人が足りなくなる、という現象か

それでも前に奪いにいって先に点を取ることに賭けるのか。

 

おそらく鳥栖は今のやり方を変えないだろう。

そしておそらくはそれは正しい深化の道だと思える。

 

ー選手評

 

パギ がんばれ!

今期初めて不安定な出来。

キックもいまいち噛み合わずビルドアップの参加、

空いた裏のスペースのケアも遅かった。

勢いに押されたか

 

ジエゴ がんばれ!!

点を取られるごとに、悪い面が表に。

どうにかしようとししすぎて数的不利で仕掛けるドリブル

外が空いても、早く中に入れたい気持ちと、

あせりからか、うまくいかない日だった

 

田代 がんばれ!

それでも必死に耐えたのは彼のところ

しかし4失点のDFリーダーを及第点といって良いのか微妙だ。

彼の横のスペースを使われ続けた。

しかし神戸が執拗にロングボールを入れてくるのを見るとは。

それだけ勝負に徹したのだろう

一度だけ競り負けたそれが失点につながった。

 

ソッコ がんばれ!

やろうとしている事は理解できる。

外を上がるのではなくみんなが左をフォローする中で

ボランチに上がってカバー&パス出し。

しかし彼の能力とその役割は合っていなかった。

鳥栖の良さはポジションが変わっても役割が変わらないことだが、

逆に違う役割を求められると器用な選手は少ない、という事か。

 

小泉 及第点

彼だけは最後まで落ちない強度と戦う意志を見せ続けた。

 

福田 がんばれ!

全体通しての貢献は悪くなかった。

しかし2点目の原因のロストはゲームを決定付けてしまった。

 

飯野 がんばれ!

サイドで受けたときのアイディアが少なく。

今日はチームとしても彼をフォローできる仕組みがなかった。

酒井に個の勝負で敗れて先制を許す。

 

岩崎 がんばれ!

サイドで前に押し下げる役割を担いながらも、

そこからの展開に苦労。

結果人を呼んで打開をはかるも中央の人手不足となった。

GKへの2度追いプレスも今日はハマらず。

 

菊地 がんばれ!

本当にすごい技術を持っている。

今日はその技術と、判断が噛み合わなかった

このピッチでも平然とプレーしたのは、彼と小泉と小野だけ。

それだけにあと一つ判断を間違えなければ!というシーンが残念。

しかし彼への期待、重圧は大卒の新人ルーキーが担うべきものではないはずだが。

 

本田 がんばれ!

局面の馬力は見せたが判断が遅く、アイディアを出す前に潰されたか。

強度の高い試合でも使えることを見せつけたが、

それ以上のものは出せず。

 

小野 及第点

0トップとして機能しながら、後半はトップ下、ボランチのような位置どりで

前に活きたパスを供給した。

アシストになってもおかしくないプレーもいくつか。

 

ーーーーー

中野F  がんばれ!

押し下げるだけの岩崎と異なり、押し込んだ状態で違いを見せるべくプレーしたが、

ドリブルでの打開も叶わず。

 

荒木 がんばれ!

難しい局面での投入だが、クロスも工夫がなく、精度が足りなかったか。

 

藤田 がんばれ!

悪かったわけではないが、悪い奪われ方も散見。

ベテランとして落ち着きを与えられなかった。

 

宮代 及第点

このシチュエーションでの途中出場ならシュートが第一選択肢で良い。

精度は足りなかったが、打つ選手であることを見せつけた。

 

藤原 がんばれ!

相変わらず入り方と受ける位置は良いが、その後が手詰まり感。

下がった相手にやれることは模索中か

 

 

 

まぁもうこんな日もある、というより

強制的に全場面で1vs1を作り出すのが鳥栖であり、

ポジションではなく「役割」を変えないことで、

相手に優位に立って、得意なフィールドで1vs1に勝つ

そうする事で上回るという鳥栖の設計。

 

単純に神戸はどの局面でも1vs1に負けなかった。

田代にヘディングで競り勝ち、

福田からボールを奪い、

飯野に突破させず、

小野にパスを出させなかった

 

そりゃ負けるよね、という。

 

問題はそれでもチーム全体でボールを保有しようと

という事が出来なかった事か。

 

神戸のプレスが特段に強かったわけではない。

裏への執拗なボールが面倒だったことと、

簡単に蹴ってきた事

 

このレベルの個人の力があるチームが割り切ると強い

 

鳥栖はさらなる成長が必要だろう