2022年6月6日

日本vsブラジル(0-1)

 

ー本当の勝負とは?

 

今日は僕はブログでは何も答えとなるものは書かないでおこう。

 

・この試合は善戦だった?

 

・本大会も強豪相手だからこの戦い方で良い?

 

・ビルドアップすら出来なくて何をやっているんだ?

 

・権田が言うようにブラジルを応援する日本人がいるなんて言語道断?

 

・楽しい!と思って人が集まればそれでいい?

 

・今までのボールを握るアクションサッカーを捨て去ったのか?

 

・アクションを仕掛けて大量失点で負けたほうが良かった?

 

・W杯に向けて積み重ねはあったのか?

 

 

ぜひ皆さま それぞれの質問に応えてほしい。

出来ればコメント欄で回答を募りたいくらいだ。

 

 

これでいい/これじゃだめ

 

様々な意見が出るだろう

ぜひ、みんなそれぞれの自分の意見を大事にしてほしい

 

専門家がこう言ってるから、誰かがこう言ったから、ではなく

自分の中から出る感情を大事にしてほしい

 

なぜならば

 

その想いこそが あなたが サッカーに求めるもの、なのだから

 

サッカーに求めるものは人によって違う

また年齢によっても変わってくる

 

ビジネスという側面も捨てるわけにはいかない

 

優勝を目指さなければ意味はない!と思う人も居れば

スポーツは最高の自己を上回る事に意味があり、

相手ありきの勝敗には価値を置かない人もいるだろう。

 

前者は実に勝負的であり、後者は実にアーティスティックである。

 

是非はない。

 

 

ただビジネスの側面でいえば、

 

日本がサッカーを売り物にするとき、代表戦であれ、Jリーグであれ

 

・お金を払う人を増やすこと

 

・お金を払う人が満足すること

 

というのが大事になる。

 

一般のサポーターもだし、スポンサーも含めて、の話。

 

彼らが何を求めるか?というのは満足度に繋がり、サッカーの継続に繋がる。

それはサッカーの強さかもしれないし、日本としてのアイデンティティかもしれない。

いわゆるマニアック層に位置する人ほど、その内容を求めるだろう。

 

しかし、いまお金を出してない層が求めるものは何か?も大事なのだ。

なぜならばマニアック層だけで賄えるほど、日本はサッカーだけ、の国ではないのだ。

サッカー以外を日常的に楽しめる文化があるのは幸せなことだが、

日本に於いて文化経済はパイの取り合いになってしまう。

 

本当に難しい

 

そういった潜在層が求めるものは娯楽的なものかもしれないし

短絡的な強さかもしれないし、スター性かもしれない。

 

サポーターが成長すればチームは強くなる、という説がある。

 

スタジアムに通う全員がサッカーに精通し、

真にいい場面で歓声があがり、そうでない場面でブーニングが飛ぶ

 

そうなれば、彼らを満足させる必要があるので

プレーもさらなる向上を求められる、という構図だ。

 

間違ってはないだろう。

 

新規顧客を取り込み必要性を感じなければ、、、だが。

 

ライト層はそこまでサッカーに情熱を注いではいない

しかしそんなライト層だって楽しむ権利はあるし、楽しめるのがサッカーだと思っている

 

いつかより深くハマってくれれば嬉しいとは思うが

彼らを否定してはならない。

 

何が言いたいかと言うと結論はないし、

正解も不正解もない、ということだ。

 

国民性なんてものは景気によっても変わっていくし、

これからの事なんて分からない

 

だから日本サッカーの中心が、

何を目指し、どうやって戦っていくか

 

 

いつもいつもいつもいつも 話していることだが

 

目先の勝ち負けや、1試合の戦術やそんな事ではなく

 

ビジョン

 

が大事なのだ。

 

そのビジョンに共感した人が集まり、織りなす模様

それがスポーツであり文化なのだと思う。

 

多様なものではあるが、日本としてのビジョン

 

 

W杯はそれをぶつける場だと思っている。

 

それは戦術として守り切ろう!とか、攻めて玉砕してもいい!とか

そんな短絡的な話ではなく、日本が目指す未来に少しでも近づくための戦い。

 

日本が目指しているものは

もっとはっきりと表明してほしい、、、とは思うが。

 

 

優勝を目指さないなら、もう代表戦は見ない!なんて人もいるかもしれない。

ちょっとずつでも成長する姿を見たい人は今でも十分楽しいかもしれない。

 

 

ブラジルのプレーに歓声が沸き起こる日本代表の試合を見ながら

僕は何となく、クリスマスの翌週に神社にお参りにいくような、

実に日本らしい光景だなぁと思ったものだ。

 

 

ーーー選手評

権田 6.5

このレベルの相手にPKによる1失点は十分評価。

DFとの連携もよく、シュートコースを消し続ける守備ブロックの構築は唸らせられた。

 

長友 6.5

食らいつく守備はやはり一流。

相手が一流であれば、そこに食いつけば立ち位置も間違えないのでさらに活きる。

 

吉田 5.0

高さと強さは間違いないが、移動疲れが年齢か、ステップが危うい場面も散見。

全体的に重かったことと意図を感じないビルドアップのパスは周囲を苦しめた

 

板倉 7.0

この試合のMVPと言っていい。

守備のポジション取りと、ボールへの反応

ドリブルに対して両方に対処できるステップといい、レベルの高さを見せつけた。

カウンターからネイマールの胸トラップシュートに食らいついたシーンは

彼のインテリジェンスと反応速度の凄さを見た。

 

中山 5.5

序盤はプレー速度についていけず。

少しずつ巻き返し、センスを感じさせるパスもあったが、

持っている能力と裏腹にその先を感じさせるパスは少なかった。

 

遠藤 5.5

あえて低く評価する。彼は本当に戦っていた。やれる事をやった。

しかしこの試合の評価として彼の所で上回らなければ勝てない試合だった。

後手に回り、周囲を囲まれ奪われ、PKを与えた。

それは彼の「この試合の評価」が低いだけで彼の能力を表すものではない。

なぜならば、彼がそんな局面にさらされる事は容易に予想できたのだから。

チームとして彼のビルドアップの時の受けたあとのフォローをどう設計していたのか?

原口が前後にカバーしていたように見えたが彼が去ったあと誰もフォローしなくなった。

彼がブラジル相手に囲まれながらも繋げよ、という意図で配置されたのであれば、

チーム戦術の犠牲になったともいえる。

 

原口 6.0

時に2トップのように前で2CBに蓋をして、はがされればIHまで戻る。

愚直なまでにインサイドを埋め続けた。後半変わったのは戦術的か体力的か不明だが。

 

田中 5.5

彼は一見良かったように見える。

それはハイプレッシャーな所を少し人任せにして1つ前で受けていたから。

その上でブラジルの脅威にはなれず、細かなミスも散見。

1芸ではなく総合力で勝負する(しいて言えばパス、か)だけに、

総合的な貢献量は少なく、流れに飲まれるタイプなのが気になる。

 

南野 5.0

本当によく頑張った。評価はこの試合への貢献度の話。

彼にサイドで縦にあててもSBはフォローにいかないし追い越すなど皆無

独力で突破できるタイプではないのにサイドで蓋をされれば奪われるか戻すかの2択。

彼もチーム戦術の犠牲とも言えるが、それでも右サイドにボールがあるときに、

自分が生きやすい位置だけを取るのは気になった。

ポジショニングの悪さが単なる調子の問題なのか、チーム設計なのか不明だが、

サイドからのフィニッシャーだとすれば、サイドを1vs1で突破できない時点でやれることは少ない。

逆サイドからの展開を待つのみだが、カウンターのシーンでも半身交わしてシュートの選択はなく、

圧がくれば逃げるのではちょっと物足りない。

やはり大迫タイプがいてこその忍者南野なのか。

 

伊東 5.5

それでも仕掛け続けることと、前への圧を強めることは諦めなかった。

攻撃の選手として決定機を演出できなかったのだから低評価となるが、

個人として当たりの部分も含めて本当に戦っていた。

左と比べて長友のフォローが早かったのもある。

こういう試合は正しく運ぶより、彼のような推進力も必要な場面がある。

 

古橋 5.5

唯一シュートの意識を感じた選手。

しかし彼が本当に欲しいボールは出てこなかった。

裏抜けの一流が居るのに、アーリークロスがまったくなく、

サイドは深くえぐり隊なのだから難しいのか。

やはり彼もチームとして点を取るための設計を準備しなければならない選手。

そりゃそうだ。日本には放っておけば点を取れる選手など居ないのだから。

 

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鎌田 6.0

IHとしてちゃんと戦えることを証明した。

どこにいても落ち着いていなす。早くプレスに来れば早くはたくし、

遅ければ待ってから相手を食いつかせてから繋ぐ。

日本に一呼吸をもたらしたが、それ以上は貢献することは出来なかった。

 

三笘 5.5

仕掛ける意識は良いが、このレベルであれば1vs1は抜けない、ということを証明

ただそこもSBが常にフォローするのか、そうした場合の後ろは数的同数で守れるのか?

チームとしてどう設計していくのか次第

彼が常に1vs1で抜けるのであればそれは使ってもいい

そうじゃなかった場合に、1人が通じないと日本が勝てない、では困る。

 

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