2022年7月14日
神戸に完敗し、柏に敗戦
さらに天皇杯で甲府に敗戦
川井監督を迎えて「衝撃」と言わしめたサガン鳥栖に何が起きているのか?
めちゃくちゃ簡単に時系列で書いてみよう
・2021年ゴールを挙げた選手が全員移籍(残ったのは本田のみ)
(優秀な大学生が加入)
・2022開幕
・4月 パギを偽CBにした、4−4ー3システムで世間に衝撃を与える!
パギに食いつくことで前プレしたいチームは常に数的不利となり、
鳥栖に良いように攻撃されることに。
・5月 サイドに人数掛ける攻撃で相手を圧倒する試合も!
CBパギにくわえて、3−2−2−2−1とした場合の
WH(ウィングハーフ)と2シャドー、さらに両サイドのCBまでもが
サイドに侵入し、そこに相手を食いつかせることで中央を空ける攻撃が奏功
大量得点の試合がちらほら
・5月 セットプレーも武器に
CBパギが読まれ始めるも、セットプレーからの得点で勝ち点を拾う
ただし、大きく攻撃に振り切った戦術の裏をつかれて大量失点する試合も増え始める。
・6月 パギに食いつかないことで数的不利を作らないチームが続出
「前線で前向きにフリー」な時にしかシュートを撃たない鳥栖にとって
攻撃が完結しない試合が散見される。
・7月 サイドも食いつかないぞ!の守備
パギに食いつかない、さらにサイドも食いつかないことで、
肝心の中央で数的有利を作ることができなくなった鳥栖。
食いついてくれるチームには大量得点する一方で、
食いつかないチームには数的同数となり、個人の打開を迫られる。
個人の質やカウンターで先制を許し、ずるずると負け始める。 ←今ここ
今後どうするのか?
僕なりの解決策をちょっと書いてみる。
よくあることなので、当たり前やん!と突っ込まれます。
それでは完全に引いてくるチームや、先制されて引かれた場合の打開策。
①フリーの距離感の概念を変える
これは川崎なんかがいい例だが「フリー」の距離感を変える。
仮に今は1mの距離をフリーとして密集にパスを出せたとする。
これを30cmでもフリーと感じるようにする。
引かれた相手は基本止まって対応している。
これを崩すのはワンタッチのパスで裏に侵入するのが有効。
そこで相手が多い時でも30cm離れればパスを出せる。
または前を向いてシュートを打てる!となれば、崩せる局面は大きく増える。
今はフリーじゃない、、と諦めてやり直しているシーンでも攻めれる回数が増える。
そのためには、高いトラップ技術、パススピードが要求される。
でも元々持っているけどやっていないってこともあり得る。
ぜひ挑戦してほしい。
②どこで数的有利を作るか?を設計する
ボールを持ちたがるチームが陥りがちなのが、サイドや後方で
「数的優位になるまでボールを保持する」攻撃をしたがる。
そうして、サイドで数的有利になってフリーになる。
フリーだからいいパス出せる!となってクロスを上げたとして、
中央が数的不利だったら実はあまり意味がない。
ゴールは中央にあるのだから。
中央の選手が動き出してフリーになりかけたらすぐに使ってあげよう。
サイドでフリーを作ることを目的としてはいけない。
③ボールを失う前提で戦う
鳥栖の攻撃は、大きく2パターンある。
1つ目はGKパギやサイドに人数を食いつかせて数的有利を作って最後まで崩す攻撃
2つ目は小泉、福田の奪取力を生かしたカウンター。
この1つ目はかなり対策されてきた。
2つ目は、相手も攻めたい時と、小泉がいるときは有効
しかし先制されて相手がボールをもちませーーん!となると出来ないし
小泉福田が並んでない時は奪取力が極端に落ちる。
じゃあどうするのか?
ボールを持って攻撃したい。それはわかる。
でもボールを持ち続けることでフリーが生まれるわけではない。
それなら早めにボールを前や中央に入れて、あえてそこで失う。
相手もカウンターのチャンスなら上ろう!となる。
そこを鳥栖の得意な運動量とプレスバック、さらにボランチの守備力で奪い返せば、
クロスカウンターのような形で自動的に数的有利な状態で攻撃が始まる、、、はず。
奪われたくなーい、とパスを回していたらいつまでも数的有利にならない。
あえて「この位置でなら失っていい」という局面を定義することで、
奪われる前提で、奪い返しにいく意思統一もできる。
奪い返しにいくのは鳥栖の得意なところ!
鳥栖の得意なことをいかそう!
④物理的に殴る
これは数的不利でもゴールを決める術を手に入れる、っってこと。
そんなスーパーな選手はそんなにいない。
まぁよくある打開策の一つではあるが、鳥栖では厳しいだろうけど、
誰かがそんなスーパーな選手になってもいい。
さてさてマリノス戦まで時間がない。
マリノス戦では③が有効だと思っています。
僕はね。
どんな闘い方をするのか?
めっちゃ楽しみです!