2022年10月1日 サガン鳥栖 vs 京都サンガ 0−1

〜突きつけられた課題の意味とは?

 

 

 

さて、この試合、島川、原田のCBに長沼、中野がSBという「お試し」と言われても仕方ない布陣で望んだ。

ソッコが出場停止はあったにせよ田代の序列低下なのか、他の意図なのか気にはなる。

 

そして中盤は小泉が怪我のところに手塚。

シャドーには菊地を配置。

 

最近のレギュラー組からの変更は以下の通り

ソッコ→島川

ジエゴ→長沼を右に下げて中野

小泉→手塚

本田→菊地

 

 

さて、見えてくるものは何か?

明らかに 強度よりも技術よりの選手を並べている。

 

しかも強度が最強だろう京都相手に、、、だ。

 

いやぁまぁ頭おかしい笑(褒めてる)

 

鳥栖のサッカーは一言で言うと、

前プレと配置の良さ、そして展開の速さによる数的優位を作って攻撃する

 

そのためには、局面で1対1、もしくは1対2に晒される。

その「リスクを取る」のをどこにするか?というのが問題だ。

 

リスクを取る(数的不利)を前線に設定すれば、守りは安定するが得点は生まれない。

逆だと、守備の不安は出るが攻撃力は増す。

 

当然鳥栖は後者を選択しているが、単純に前に人数をかける、ということではない。

CBだけでは数的不利なところが、GK含めてしまうことで数的優位で後方でも立ち回る。

その上で前線は人数を掛けるのだからたまったものではない、、、、

 

 

のだが、

 

CB、GKのパス回しが遅ければ、相手は「2度追い」することでプレスが間に合ってしまう。

今日の京都は鳥栖よりも4km以上多く走っていた。

 

走るのが正義なわけではないが、その運動量はプレスに全振りしていた。

そこに加えて慣れないメンバー、島川、手塚あたりは特に「うまいけど、展開が遅い」という特徴が如実だった。

 

島川選手に関して言えば、右利きで、左よりのCBで配置されたため、

右からくるボールを右足で受けるので、オープンな左のスペースを見るのも、出すのも

2テンポ遅れてしまった。

 

これでは鳥栖の狙いは実現できない。

 

いや、、、相手のプレスが遅ければそれでもいいのだが、相手は京都だ。

 

逆に言えば監督の狙いとして、本来足元もうまい選手たち

 

手塚、島川、菊地らに、

 

このレベルのプレスを掻い潜らないと、技術って意味ないよ?

 

 

と課題を突きつけた、、、、、、

 

のかもしれない。

 

 

そう考えると実に面白い。

 

残り3試合。

絶対に「お試し」で進めては行けない。

実践の価値を薄めてはならない。

 

勝ちに行く

 

今年のサガン鳥栖が「衝撃を与えた!」と言われながらも、

本当の意味でJリーグに旋風を巻き起こすには、足りてない。。。

 

今こそ勝ちこそが必要なことだ。