改めてこんにちはきりやです。

これを読んでるという事は、貴方もどこかのチームのサポーターであると思います。


という事は愛するチームが少しでも勝つとこを見たい!はず!


その為にサポーターによる批判は有効なのか?

その影響、悪影響について、

僕の考えを改めて書き起こしておこうと思う



1.批判が生まれる理由

サッカー、というかスポーツには批判は付き物だ。

応援してるのだから負けたらファンも悔しい

だから怒る感情、悲しむ感情が生まれる。


そんな感情が生まれるのは応援してるからだ。

我が子の受験を過激に応援してる親みたいなもんだ。


期待する▶︎裏切られる▶︎怒る


うちの子はもっと出来るはず!

何でやらないの?

何で同じ問題間違えるの!


よく見る日常だ。

でも怒りはなにを生むのだろう?

激情が熱狂となり、お金を払ってでも観たい!となるのは分かる。


しかし怒りが犯人探しになり、批判になる。

これは行き着く先には何を生むのだろう?

改めて考えて欲しい。



2.批判が役に立つと信じる理由

そうやって厳しい事を言う人に対して、

「批判は意味ないよ」と言うと

ほぼ、必ずと言っていいほど

「批判がないとチームが緩む。意味がある」

と帰ってくる。


本当にそうなのか?

まずは、批判が意味を成すケースを考えてみる。


①ファンが厳しい事をいう

指摘を行う

⬇️

②チームが悪い状態だと認識する

チームが改善点を検討する

⬇️

③チームが改善点に取り組む

⬇️

④改善して試合に勝てるようになる


おそらく批判する人達は、

こういう思考回路なのではないか?


しかし考えてほしい。

この理論には2つの点でおかしいと僕は思う。


1つ目は①から②に移るために、

ファンサポーター言われないと進めないのか?

という点

目の前の試合に負けたのはチームであり、選手監督自身が1番よく分かっている。

そこを反省しないなんてプロでは有り得ない。


そして2つ目は③から④に移行するのは簡単では無い、という点だ。

練習し、改善方法に対して取り組んだとして、目に見えるように見違えるように良くなる事は稀だ。

しかしファンからは結果や試合内容でしか判断出来ない。だからこそまるで改善点について取り組んでないように感じてしまうのではないか?


だから、もっと批判しないと!

チームが改善しようとしない!

サポーターの厳しい目が必要だ!


となるのだろう。

これが批判が役に立つと信じている理論だ。


3.批判が無意味な理由

これを踏まえてこの理論が破綻している事を深堀したい。


まず1つ目として、ファンサポーターに言われて初めて②のフェーズに入るのか?という点。

そんな訳はない。


負けて1番困るのはサポーターではない。

選手であり監督でありクラブである。

サポーターに言われて初めて②をやり始めるようなチームではJ1に居れるはずがない。

これは①から②に移行出来ていないのではない。

②における改善方法の方法論が違うだけなのだ。


だから批判することでチームが改善に取り組む!と信じている人はそれが意味ないことを知ってほしい。


そして③から④の問題もある。

分かっていても簡単に解決しない課題があるのだ。


だから傍目からは

「素人でも指摘してることに気づいてない💢」

などと思ってしまう。


例えば、利き足の逆足が苦手な選手がいたとして、

昨日の試合でミスして明日には蹴れるようになっているだろうか?


指摘されて改善に取り組んでも簡単には修正出来るものではない。

相手もあることだ。


素人から技術的な改善点

つまり「左足練習しろよ!」と言われることで、

何かが好転することなどあるだろうか?


無い。


選手の頑張りに期待するしかない。

それでも好転しないかもしれない。

才能や、努力の量で勝てないかもしれない。


そんな時

「批判の声が無いから彼らは努力しないんだ!」

と思う人もいるだろう。


やっとるわ!!


やったうえで出来たり良くなったり

上手くならなかったりするんだ


それがスポーツというものの宿命。


だったら移籍して新加入選手で改善しろ!

と思う人もいるかもしれない。


勝ちたいもんね。サポーターも。

その為にいくら掛けるか?

チーム運営は?資金は?


分からないところで何を言ったところで

それがチームの改善に繋がるはずがない。


これが批判は意味が無い、という事の意味だ。



4.批判が悪影響な理由

さらに1歩進めよう。

サポーターは批判すれば良くなると信じてるかもしれない。

しかし外部からの批判は、何のリスクもない所から言ってるだけだ。

それが批判の真実だ。


そして批判的な意見は、選手だけでなく、

同じチームを応援しているファンも傷付ける


言葉が過ぎれば、新しくサッカーを好きになりかけた人を遠ざけてしまう。


ここが大事な所だ。

批判がダメ、とは安直には言えないが

批判することでファン離れを生む


あれ?自分が好きになりかけた選手は

そんなにダメな選手なの?


そうなったら冷めちゃう。


それだったら1つでも良いプレーを探して

それを発信した方がいい


批判が生む1番の害悪は、

ファンがファンを減らす

事なのだ。


応援しかない甘いファンしかいない世界線と

厳しさしかないファンしかいない世界線


後者は新規ファンが参加しにくいのは

想像出来るのではないだろうか?


僕が批判に批判的なのはここが大きい


良さを発信して1人でもファンが増えて

チームにお金が入れば

良くなる可能性は広まる


そのお金で何をするとか、どうやって強くしていくとかは、それこそプロが考える仕事だ。

頑張れ。



5.じゃあ甘い事しか言っちゃダメなのか?

さぁここまでで批判は意味が無いことは少しは分かってくれたかと思う。

じゃあ、厳しい意見というのは言っちゃダメなのか?

これについては、少し意味合いが違う。


新規ファンが離れるようなヘイト

(〇〇はダメだ、全然練習してない!

 見に行ってもつまらない!等)

は完全に悪影響だが


ファンサポーターが

満足したか、不満だったか

は重要な情報である。


なぜならスポーツは客商売であり、

売ってるのは感動という得体のしれないものだ。


勝つことが1番早いが、常には勝てない。

常に勝つとは限らない戦隊ヒーローものや、

毎回変身せずにやられる仮面ライダーとか、

誰が観たいだろうか?


たまに負ける回があったとしても、

変身して戦えよ、と思うだろう。

カタルシスは必要なのだ。


チームは観客を感動させる必要がある。

そこに対価が発生するのだから。


感動、満足とは何か?


それを知るために、クラブとしては、

勝ち負けだけじゃなく、

サッカーの内容や、スタジアムの作りや

スタグルや交通網

色々な面で、ファンサポーターが

満足したか、不満だったか、は重要な情報となるのだ。


あ、この試合は負けたけど満足して貰えてたんだ、とか


この試合は勝ったけど、運営面で不満があったのか!

とか


だから僕はブーイングは密かに賛成派なのだ。


僕は今日不満です!

この表明は大いに意味があると思っている。


勝てば終わりじゃなくもっと頑張らなきゃ、

うちのサポーターは満足しないのかよ!

いやぁ厳しいぁ、、


とかね


そのために、批判ではなく

満足/不満の意思表明は大事だと考えている。


厳しい事は言っていい。

不満は言っていい。

もっと選手が頑張りたくなるような言葉で!


この発信の仕方はほんとに難しいのだけど

言葉に気をつけて不満は発信しましょう。



6.サポーターがサッカーを学ぶ意味とは

さあ。具体的な批判は意味が無い。

満足、不満の表明はしていこう!

そうなるとファンサポーターはサッカーに詳しくなる必要はないのか?


まず前提として

「サッカーなんて知らなくても楽しみに見ていい」

これは大前提だ。

間口は広げたい。


その上で、サポーターがサッカーに詳しくなるメリットはめちゃくちゃある!と言いたい。


1つ目は無駄な批判が減ること。

これは上述した流れなので割愛する。


2つ目はスタジアムでの盛り上がり。

これは大きな価値がある!


サッカーを知らず、スタジアムで退屈に見える時間が流れていたとする。


選手も、こうノリきれてない。

そんな時、何気ないマニアックなプレーや、

ニッチな技術が出たとする。


サッカーを知ってるサポーターが多い、

またはチームコンセプトを良く知ってるサポーターが多いと、その何でもないワンプレーで


わっ!


と歓声が上がることだろう。


そうすると選手も、お!分かってんじゃん!


と嬉しくなる(と思う



ほんの僅かだか、サポーターがチームコンセプトや、サッカーのことを詳しくなるメリットはここにある!


スタジアムが盛り上がり、選手が気持ちよくプレー出来るようになるのだ!



ぜひ何気ないプレーに拍手を送ってほしい。

チームを助けるプレー。

影の頑張り。


何でもいい。拍手を送ろう。

それが1番、サポーターが勝利に貢献出来ることだから!


7.最後にどうしても愚痴りたくなったら

でも必死に応援してるチームが負けたら

愚痴のひとつも言いたくなる!

何がダメだったのか知りたくなる。


それは、それが改善されて良くなって

勝ちに繋がっていく過程を含めて見守りたいから


まさに親心!

素晴らしい


だから批判する殆どのサポーターは

実は素晴らしいファンなのだ


あれがダメだった!これがダメだった!

何がダメなんだ!どうすればいいんだ!


その感情が行き着く先が犯人探しになり

選手への批判、そしてこうすべきだった!という指摘に繋がる。



どーーしてもそれが言いたくったら

オープンなSNSではなく、居酒屋で知り合いと愚痴りあいましょう。

誰かの目に届く所ではなく。


どうしてもネットでそういう気持ちを共有したいなら、せめて自分のブログ内など、個人発信である所に留めてくれたら嬉しいなぁと思う。


言いたくなる気持ちは分かる。


ただ間違っても

チームのために言ってるんだ!

だからクラブのSNSにリプしなきゃ!


みたいな悲しい思考にはならないでほしい。




以上が僕の批判は無意味だと考える理由です。