サッカーコラム

 

『プロとは?』

 

サガン鳥栖 vs サンフレッチェ広島の試合に思う事。

 

みなさんプロと言うと何を思いますか?

 

凄まじい技術を持った職人。

誰にも出来ない技を見せるスポーツ選手。

心に響く名曲を生み出すアーティスト。

 

確かにそれもプロです。

ただし、そのプロの仕事を支える多くの仕事がある。

 

たとえばLiveなら照明の人、演出を作る人、スケジュールを管理して、

いろんな人の予定を調整して、ひたすらにその華やかな舞台の準備をする人。

 

多くの「仕事」はそういった「当たり前の単純な事」をしっかりとやり続けた上に成り立つもの。

 

サッカーの試合では11人のプロが11人のプロと戦う。

とんでもない技術を持った選手がいる。

 

でも、試合のほとんどはその技術を出せる時間は数分もない。

そして、彼らが輝くためには、「その手前の誰にでも出来る仕事」をしっかりとこなした上にある。

 

サラリーマンと同じだ。

 

靴を磨いておく。

朝は挨拶をする。

ちゃんと時間通りに出社する。

言われた事にしっかり反応する。

 

そういう「誰でも出来ること」の積み重ねの先に信頼や結果が生まれる事がある。

才能や技術や知識の差などは、その当たり前という「土台」がなければ虚像に過ぎない。

 

ほとんどの人が”才能”という謎の壁を感じて、

虚像に対して、そこには届かない、と落ち込むものだ。

 

だけど、「普通のこと」「誰でも出来ること」をしっかりと全力で

やり”続ける”こともまたプロの仕事だ。

 

 

サッカーも同じだ。

 

誰にも出来ないプレーに憧れるのは分かる。

しかし、誰でも出来るプレーを「やり続ける」ことが出来る選手も評価すべきだ。

 

それもまた素晴らしいプロの姿勢だ。

 

先日の鳥栖は当たり前のプレーをやり続けていた福田を外した。

特別な左足を持っている手塚を投入した。

 

その結果「土台」がなくなった鳥栖は、特別な才能を発揮する場面が生まれることなく敗れた。

 

 

広島は全員がしっかりとプレーし続けた。

特別な選手と思われていた大橋や満田は実はゴールをしていない。

 

 

「普通のこと」を軽んじる事は罪深い。

 

 

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