さて唐突ですが、監督の仕事ってなんでしょうね?

 

日本では「指導者」と呼ばれる場合もあるけど、

本質的には「マネージャー」であり「管理者」だと思うのです。


 

勝てる(と信じる)戦術を練り

各ポジションに「役割」を与えて

その役割をこなせる(と信じる)選手を置く。

 

その各選手が役割をこなすための具体的な技術を向上させるのは

コーチの役割だと思います。

 

そして試合で負けたとする。

 

この場合、

 

・その戦術が間違っていたのか

・選手がその戦術をこなせなかったのか

 

この判断は外からでは無理です。

わからない!

 

例えば選手がその役割をこなせなかったとしたら

 

・監督の見る目がなかった

とも言えるし

 

・そのレベルに引き上げれなかったコーチ陣の指導力がない 

とも言えるし

 

・成長できない選手が悪い

とも言えるし

 

・そういう選手を揃えれない強化部が悪い

とも言える。

 

目の前の試合だけで言えば

・今いる選手の技術レベルで勝てる戦術を練るべきだ

 

というのも意見としてはあるだろう。

 

ただ、それは「クラブ哲学」とも照らし合わせるべきで、

クラブが今の監督だけでなく、その先も含めて

またユースからの引き上げや戦術の統一も含めて

「戦略」として大枠を決める(はず)

 

それに基づいて合致する戦術を与えられる監督を「選ぶ」のはクラブの仕事。

 

マネージャーの立場として

「こういう戦術だからこういうメンバーを集めて!」

とクラブにオーダーして、プロジェクトを立ち上げるはず。

 

ITの現場だって、PM、PL、SE、PGとそれぞれ役割やこなせる技術をもったメンバーを集めてからプロジェクトが発足するものです。

(たいてい集まらないけど)

 

で、監督(PM:プロジェクトマネージャー)だけ変えても、

実際に仕事する(プレーする)メンバーの技術力が足りてなかったら、

いつまでもモノは出来上がりません。

 

もちろん変化のためにそういう選択はありだし、

戦術そのものが間違っていたら変えたほうがいい場合も多々あります。


ただ、なんか日本では監督は全権持ってて、選手の日々の成長から戦術、戦略、移籍(加入)に勝敗まで全ての責任が監督1人!みたいなイメージがあります。

 

でも実際にはチームが勝てないのは「チーム全体の責任」です。

(当たり前)

 

監督さえ変えたら全てが劇的に変わると思うのは危険だって話です。

 

勝てないのには理由はある。

 

でもそれは

 

選手もだし、コーチもだし、監督もだし、クラブフロントもだし、

全部に責任がある、と思っています。

 

その中で最終的に勝敗の「責任を負う」のは監督の役割です。

 

監督って切ない仕事ですね、って思いますわ。

 

 

って事で最後にサガン鳥栖の現状について一言。

Xでも呟いたけど、

5月31日もしくは7月。

 

この時点で降格圏にいたら、、、変化は覚悟しなきゃねって思っています。

ただ現状、今解任だ、続投だ、という2択を追求するのは早計かな、と思います。

 

追加で言えば鳥栖は資金力がない。

だからシーズン中のリセットはやれて1回。

 

その1回をこの序盤で使うのはリスクが大きいなと思うわけです。