ホームページをリニューアルするにあたって株式会社ビジヨンテツクの沿革について書くことになりました。この会社は亡き父が設立したのです。

私のことを女性起業家とおっしゃる方がいるのですが、残念ながら起業したのではなく継承しただけなのです。

女性一人でどうやって会社を起業したのですか。と聞かれても答えようがありません。

1993年、当時株式会社を設立するには資本金1千万円以上ないとできなかったと聞いています。

ラジオ、テレビ、新聞というマスコミに関わっていた父はそれらの経験を活かし広告代理店として会社を設立しました。

もしもの時にと思ったのでしょうか、長女の私が研修講師や本を書いていたので定款には研修や出版が、アメリカにいるピアニストをしている妹のことを考えてなのか、音楽教室企画、運営。英語関連事業企画運営。などが事業内容に盛り込まれていました。後から考えると父からの娘への愛だったのだと思います。仕事は数年は順調だっとは思いますが、間もなく、父はC型肝炎で入退院を繰り返し、インターフェロンでなんとか肝炎を克服したにもかかわらず、今度はすい臓がんになり、1999年に亡くなりました。膵臓癌と診断されたときはすでに余命三か月でした。でも父は、私にビジヨンテツクを引き継いでほしかったのか、会社のクライアント、今の状況、会計処理の方法、いろいろ教え始めました。会計士や弁護士のところにも一緒に会いに行き、娘をよろしくと紹介されました。そのころは、会社なんてできるのかな。とりあえず、父に話を合わせておこうと、会社を継承するということの意味も分からず、ただ聞いていました。

聖路加国際病院の医師から根治手術もできない。余命三か月。と言われていましたが、実際は15か月、頑張って生き抜いてくれました。父が亡くなってから、visiontechはどうしてビジヨンテツクと全部同じ大きさなのかという疑問が出てきました。

 

 

canon がキヤノン と書きキャノンとヤを小さくしないのと同じ理由なのでしょうか?わからないまま、今年でもうすぐ設立28年を迎えます。

今月父の命日にお墓参りに行ってきました。なんとか会社をつぶさずに運営できました。コロナ禍で研修の仕事やイベントのVIPアテンダント研修などもキャンセルが相次いで大変な時期ですが、このまま、細々となんとか続けていきたいと思っています。
今回のホームページのリニューアルも素晴らしいプロの方たちのサポートしていただいています。オンライン研修も力を入れていきます。
周りの素晴らしい方々のおかげでビジヨンテツク(読み方はビジョンテックです)を次世代に続けていけたら父も喜んでくれるでしょうか。父の亡くなった5月。毎年、どうしえ同じ大きさ?(笑)と疑問を投げかけています。