HSK(漢語水準試験HanyuSuipingKaoshi)とは、中国政府が実施している中国語検定試験です。
中国国内のみならず、日本の全国の会場で年4回ほど試験が行われています。
日本においてはまだHSKの知名度は中国語検定と比較してそこまで高くないといえるかもしれませんが、中国に就職する際や留学する際にはHSKを取った方が有利といえ、これから重要度が増していきそうな試験です。
現在のHSK試験は、級が簡単な方から1~6級となっており、中国の大学に留学する際にHSK3級以上などという条件を設けている大学も多く、5級以上を取得すると留学生向けの本科コース(4年間で学位取得を目指すコース)の3年次に編入できる大学もあります。
試験内容
試験は、リスニング、筆記、作文の3分野に分かれており、それぞれ100点満点で、300点のうち6割である180点以上の取得で合格となります。
リスニング A/100
筆記 B/100
作文 C/100
合計 A+B+C=180/300点以上で合格。
各分野で最低得点などはなく、例えばリスニングが0点でも他の二分野で100点を取れば合計200点となり合格になります。
中国語検定ではリスニングと筆記それぞれで合格点を取らなければならないので、苦手分野がある人はHSKの方が受かりやすいかもしれません
以下、昨年からこのHSK試験を受け始めた感想です。
(自分の場合、大学時代第二外国語として中国語を4年間勉強し、ブランク二年。再勉強しHSK挑戦という条件です。)
HSK3級
一回目:合計9割超で合格
HSK4級
一回目:合計230点ほどで合格
HSK5級
一回目:35点、56点、75点、合計166点で不合格
二回目:46点、62点、67点、合計175点で不合格
三回目;60点、62点、64点、合計186点で合格
勉強法
勉強は、HSKのHPから買える公式問題集を繰り返しやりました。
自分の場合リスニングが苦手だったのですが、5級を三回受験してリスニングはどんどん点が高くなったので、リスニングは問題を繰り返していけば慣れるので点が伸びやすいようです。
文法はあまり勉強しなかったので伸びてません地道に単語帳や教科書で勉強しつつ過去問等で分からなかった単語、文法について調べていくといいのかも。
作文は試行錯誤するほど点が低くなるという・・採点方法が公表されていないのでなんとも難しいところですが、多く書けば良いというわけではなく、漢字の間違いや句読点などに気をつけて正確に書くことがとりあえずは重要と思われます。
まとめ
レベル的には中国語検定2級>HSK5級というぐらいの難易度だと思います。
初学者の方はまずはHSK3級ぐらいを目指して挑戦してみるといいかもしれません。
大学などで勉強した事のある方はHSK4級あたりから挑戦できると思います。
留学や就職にも有利ですので是非目指してみてください。
正規留学で3年次編入可能なHSK5級もしっかり問題集をやって準備すれば十分受かることが可能だと思います。
HSKホームページ:http://www.hskj.jp/
JACC、中国正科留学可能大学一覧:http://www.jacc.co.jp/asia/02_seiki/list.html