今日午前に来社してくれた営業マンは

私が会社を始めたころからの付き合いだけれども

久しぶりに会って

『本気で仕事をしてみようと思うんです。

とにかく自分が、会社をよくしていきたいと

決めたんです。』

と言って、決意を語ってくれた。



彼の会社は、現在社内改革を行っていて

いろいろな症状が社内に起きていることは

知っていた。

『こんな僕でも、若い人間がなぜか頼って

くれるんです。だから彼らのために

いい会社にしようと思ってます』

1年前には、すべてをあきらめているようで

何を言っても、素通りするような

無力感を感じていたから

とても嬉しかった。



その彼が、頼りにしてもらえる喜びの中で

決意をした経緯があったのだなと

いうこともあって

『人と関わる』ということの、厳しさと

本質を教えてくれた ある専務の話をした。

・・・・・

『ぐっときました。

そういうつもりでやってみます !』


この話をするたびに

私も涙が出る、とても辛く暖かい話である。



数年前に、縁を頂いたC社。

ここの専務なすごく興味があった。



どんなときにも、穏やかで

近くまでいくと赤外線でも発しているかのごとく

心地のよい人だからで、

「普通怒るでしょ」という不良品大量生産の場面でも

『よーし、ゆっくり話してくれないか。

丁寧に解決していこう。時間はあるかい?』

という具合である。



外見はとてもハードボイルドなのに

話してみると真逆であるから

アンバランスな感じもあって、

「面白い人」だなーと見ていた。



ある日、私があまり

「あの外見で、あの対応はギャップがあって

グッときますよね」と言うものだから

「彼にまつわる話を少ししようか」

C社の松本社長(仮名)が昼食に誘ってくださった。

「彼は 数年前は廃人だった。

そのきっかけから、いまの彼が何を目的にして

仕事をしているかについて

角本さんの仕事の役に立てて

ほしいので、1時間くらい話をしてもいいかな?」



それは、この会社が大きく成長したきっかけにもなった

数年前のことだった。