こんにちは。

 

2017年12月、

「心の痛みを聴いて、がんを癒す~精神腫瘍医を知っていますか?」

とのタイトルで、清水先生に講演して頂たことを縁として、

先生には個人的に、大変お世話になっておりました。

 

 

その先生が、先月、新しく本を出されました。

『もしも1年後、この世にいないとしたら』
 国立がん研究センター中央病院
 精神腫瘍科長・清水研著(文響社)

 

「死を見つめることは、どう生きるかを見つめること」
深く共感しました。

 

本のタイトルからして、辛い内容かも知れないと想像しそうなのに、そう思わずに読み進められたのが、とても良かったです。
文章が柔らかく優しいから、辛い内容のことも、受け止められるのだと感じました。
寒い日の、ひだまりのような温かさを感じられて、読みながら、先生のお声が聞こえるような気がしました。

 

病気でない方にも、読んで欲しいと強く思いました。
是非、お勧めしたい本です。

 

 

 

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『もしも1年後、
この世にいないとしたら。」

ー3500人以上のがん患者と対話してきた
精神科医が伝える
死ぬ時に後悔しない生き方ー

 

<はじめに>より

 私自身は精神腫瘍学(がんとこころに関する学問)を専門とする精神科医であり、2003年から精神腫瘍医(がん専門の精神科医および心療内科医)として国立がん研究センター中央病院に勤務しております。
 それ以降一貫して、がんに罹患された方とそのご家族の診療を担当しております。毎年お会いしている方の数は200人を下りませんので、いままで3500人以上の方々の話を伺ってきたことになります。
 私自身は相談に来られた方のお役に立とうと、全力を尽くしてお話を伺うわけですが、この仕事を通じて、教えていただくことが山ほどありました。突然がん告知を受け、人生の期限を意識させられる体験はとても苦しいものだと思いますが、その喪失と向き合いながら、自分に残された時間をどう生きるべきかと真剣に悩まれる方々の語りは、ひとつひとつが力強いもので、毎日をなんとなく生きていた私にとって、心から畏敬の念を抱く体験でした。
 そしてその結果、なんと私自身の人生も変わりました。(中略)私が学んだことは、きっと多くの人の役に立つと信じておりますので、この本を通じてお伝えできればと思っています。