かつてお腹にいる赤ちゃんの名付けの際、「いっくん」と呼びたくて、そう呼べる名前を考えた。
生まれてから私たちはこの子を「いっくん」と呼び、本人も「いっくんはね」「いっくんも」って
お話しして使ってきた
小学校へ行くようになってから、外では「おれ」「ぼく」と言うようになっていて、いっちょまえな成長にフフフって思ってた
小学校中学年にもなると、うっかり「いっくんはね」って友達同士でいる時に言おうものなら「え、いっくん!?」みたいな反応をされたり笑われたり たまに恥ずかしい思いをするらしい
さっき布団に入りながらそんな話をしていて
「家ではいっくん外ではボクって使い分けしてて うっかり間違うのなら、家でもオレやボクにしてもいいんだよ」
そう言いながら、親として呼びかけたい響きから付けた名前だけど、自分で言ってくれてた名前をこれから先オトナ共通の一人称に促す寂しさが込み上げてきた
こうして赤ちゃんの階段から子供の階段→大人の階段って上っていくのね
「おかーちゃんの事だって、友達や先生にはうちのお母さんはって言い換えてるんでしょ、そろそろ切り替える時なんだなって自分で思えたらその時から家でも切り替えしたらいいよ」
言いながら、いつが最後に呼ばれる「おかぁちゃん」、いつが最後の「いっくん」なんだろうって異様に惜しくなる…
生まれたばかりの赤ちゃんの頃には3歳の姿さえも想像できなかったのに、もう小学校の中学年で体格も高学年並み。優しくて頼もしいお兄さんになりました!
君が明るく力強く前へ進めるなら、親の寂しい気持ちは文字に記す事で心を整理して見守ろう…
はぁ〜そうかそうだよね〜
自分も周りの子も 過ごす世界も大きくなってきたもんね
ここらへんが、さみしいけど
ここらへんは、うれしいよ
だけど考えてみたら、いっくんが大きくなって怒って呼ぶ回数が増えた分、いっくんじゃなくて名前で呼んでる事も多い。
ドッジボールで応援してる時も大声で呼びかけるのはあだ名ではなくて名前だ。
大人側もいつの間にか、時と場合を使い分けしていたんだね
おかあちゃんも、そろそろ自分のこと「おかあさん」って言おうかな。「おかあさま」でもいいけど(笑)
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