『ハッスル7』で小川×インリン様が決定!モンスター軍で大幅な人事異動か!?都内・DSEにて記者会見が行われ、2月8日・9日に開催されるハッスル・ハウスのサブタイトルがそれぞれ「モンスター軍、怒りの人事異動!」「私をインリン様とお呼び!」になることを笹原GMが発表。
さらにモンスター軍の提案で、8日に「モンスターロワイヤル」の開催と、ハッスル7で小川・インリンの対決が決定された。

会見場が紫一色に染められた。今日は高田モンスター軍高田総統の重大発表記者会見。まずは笹原GM、島田参謀長が姿を現し、会見はスタートした。得意気な表情を浮かべ、記者陣を一望する島田参謀長。しかし当初予定されていた高田総統の来場はないという。それでは約束が違うと詰め寄る笹原GMに対して、
「代わりにビデオレターを預かって来てるんですよ。こんな所に総統が来るわけないでしょ。ビデオであっても総統から重大発表があるんです。心して聞きなさい!」
と、全く聞く耳を持たなかった。するとそこに“キャプテン・ハッスル”小川直也が登場。中村カントクを引き連れて会見場に現れた。
「オイ!なに勝手に会見やってんだ!ハッスル・ハウスでハッスル軍が全勝したんだぞ」
と、因縁をつける。しかし高田総統から直々にビデオレターを預かってきているだけに、ここでビビッてしまっては意味がない。
「何しに来たんだ、このハッスルバカ2トップ!総統のビデオレターがあるんだぞ。正座して見てろ」
意外にも勇敢にキャプテンに立ち向かっていく島田参謀長であった。会場でビデオレターが放送されると、そこにはインリン・オブ・ジョイトイの写真集を見ながら、にやつく高田総統の姿が映し出される。ひとまず写真集を閉じると、葉巻を大きく吹かしまずは新年の挨拶。
「Unhappy new year!新年の挨拶代わりに、2005年の大予言をしよう。細木数子的に言うと『本音で言うわよ!』だ。今年は日本のプロレス界が、かつて経験したことのない『恐怖の1年』となることを皆に教えておこう。そしてレスラー、マスコミ。プロレスに関わっている者たちは心するがいい。今年は酉年などと浮かれているチキン君、君の運気ももう落ち目だ。昨年のツケが回ってくるだろう。細木数子的に言えば『大殺界』だ!」
と自信たっぷりに語った。そして重大発表はここから始まった。
「12月24日に行われたハッスル・ハウス。私は所用で失礼したが、我がモンスター軍のインリン・オブ・ジョイトイがM字ビターンで、モンスター軍信者を大量に増やしたと聞いた。私はそれを高く評価している。そこでだ、次のハッスル・ハウスでは高田モンスター軍の人事異動を行う!」
これまで高田総統を頂点に、No.2にアン・ジョー司令長官、No.3に島田参謀長というピラミッドを形成していたモンスター軍の構造がついに変わるときが来たのだ!予想だにしなかった展開に、島田参謀長は見る見るうちに顔色が変わっていく。高田総統の重大は発表は続く。
「そこでまずインリンを私の右腕、高田モンスター軍のNo.2に昇格させる。そしてチキン君!2月11日のハッスル7でインリンと勝負したまえ!君にインリンと戦う勇気があるのかな?」
と仰天プランをぶちあける。さらに
「アン・ジョー、島田の処分は2月8日大会当日に発表しよう。楽しみにしたまえ」
と不敵な笑みを浮かべる高田総統。その右手の中で葉巻がぐちゃぐちゃに握りつぶされていた…
真っ青になった島田参謀長。中村カントクが
「インリンとキャプテンが戦うってどういうことだ!ふざけるのもいいかげんにしろ!」
と怒鳴っても上の空。
「GM、どうなっているんですか?今日はアン・ジョー司令長官も来ていないし。心配だ…」
とより一層表情を曇らせる。しかしここで失敗を重ねるようでは、高田総統の怒りを増殖させるのは間違いない。
「おいチキン!モンスター軍のNo.2になられたインリン様と戦う勇気があるのか?」
島田参謀長は意を決して小川に噛み付いた。するといつもなら迫力満点で島田参謀長に掴みかかるキャプテンがやけに冷静だ。
「インリンだかケロンパだか知らないけど、本当に高田モンスター軍のNo.2なんだな。じゃあ俺がNo.2に勝ったら、No.1の高田は出てくるんだろ?」
と問いかける。すると島田参謀長は
「お前なんかに負けるわけないだろ?雑魚が束になっても勝てないんだよ。M字ビターンで洗脳してやる!」
と反撃した。これを聞いた小川は待ってましたと言わんばかりに
「じゃあ俺にいいアイディアがある。『ハッスル7』で俺がインリンに勝ったら、3月の『ハッスル8』に高田が出る。この条件を飲むんだったら、次の『ハッスル・ハウス』のプロデュース権をモンスター軍にくれてやる」
と、交換条件を叩きつけたのだ。これを笹原GMも承諾。『ハッスル7』での小川VSインリン戦と、2月8日・9日の『ハッスル・ハウス』プロデュース権を高田モンスター軍に譲ることが正式に決定した。何ともしてでも高田総統をリングに引っ張り出す。小川の交渉術がチャンスを引き寄せた。大会のプロデュース権を手にした島田参謀長は早速モンスター軍から企画を提案、その名も
「モンスターロワイヤル」
だ。島田参謀長によれば、血に飢えたモンスターたちが究極のルールで戦いNo.1を決めるというもの。一斉にリング上で戦い、レフェリーも数人用意するらしい。どこかで聞いたことがあるものの、島田参謀長は
「東京ドーム級の企画ですよ!」
と太鼓判を押す。しかし笹原GMは
「名前だけ聞くと全然面白くなさそうですけど、プロデュース権はそちらにあるんで、好きなことやってください」
と切り捨てた。そして笹原GMからハッスル・ハウスのサブタイトルが発表。
8日が
「モンスター軍、怒りの人事異動。」
9日が
「私をインリン様とお呼び!」
に決定した。満足げなキャプテンの隣で中村カントクは心配そうな表情を見せる。インリン戦に乗り気なキャプテンに対し
「絶対に罠です。やめた方がいいですよ」
と再三説得を続けるが、キャプテンは
「戦う前から負けること考えるバカがいるかよ。大丈夫だって」
と諭す。何度もモンスター軍の策略にはめられてきたハッスル軍のメンバーを見ている中村カントクの言葉にも、一理あるとは思うのだが…
さて会見の締めはDSE社員を全員集めてのハッスルポーズ。
「2005年もハッスルは邁進していくぞ!」
の掛け声で、2005年一発目のハッスルポーズを決めた。