「RAILWAYS」という映画を観てきました。
(http://www.railways-movie.jp/ )
電車が好きだから、というのに加え、ふるさとの景色が見たかったからです。
以下、ネタバレありです。
(と言っても、あまり見に行く人もいないかもしれないけど。。。)
今回の舞台は、同じ島根でも、私が住んでいたあたりとは少し離れているの
ですが、それでも、見覚えのある田園風景や、日本海のキレイな海、空、
農協のマーク(ちなみに、島根出身の森英恵デザイン)なんかにまで、
きゅんとなるほど癒されました(^~^)
じつは、肝心の一畑電車には、実は乗ったことがありません。
ただでさえ、車社会の島根の中で、一部地域を走っている電車なので、
近くに住んでないと乗る機会がなさそうです。
(あとは、観光スポットに止まるので、車移動をしない観光客向け。)
しかし、自分が「鉄子」(の中でも、「乗り鉄」)だと自覚したいま、気になって
しようがありません。
今度、帰省した時には、ぜったい乗りたいな~。
映画の方は、島根の景色を堪能して、あとは、おじさんが50歳間際になって
夢を叶えて感動~、って軽く考えていたのですが・・・。
いやいや、どうした、
とっても良い映画でした(ノω・、)
家族のこと、両親のこと、「やりたいこと」とか「夢」とか、「ふるさと」とか・・・。
もう、いっぱい考えさせられました。
心を打つシーンや、セリフが何度もあって、涙も何度も流しました。
あの景色や、あの方言の中でのシーンだから、余計に心に響くんですよね。
(松江出身の佐野史郎さんの出雲弁は、とても自然でした☆)
あれだけ、素敵な場所を、捨てて・・・は、いないつもりだけど・・・・
置き去りにして?都会に出て好き勝手やってて、でも、いまだに家族を持つ
ことも出来てないし、「これだ」って思うものも見つけていない私。
それでも、そんな私を「娘が都会で生活してるっていうだけで自慢」、
映画の中のばーちゃんと同じように、「子どもが好きなことをしてくれるの
が、親にとって1番の幸せ」と言って応援してくれる両親。
私みたいに、都会に出たまま戻らない人が多いから、どんどん過疎が
進んで、刺激や面白みが少なくなっているのに、「何もないところだ」なんて
思ったり、残って島根を支えてくれている同級生たちに対して、考え方の
違いを嘆くことがあったり・・・
それなのに、こーゆー映画を見て「帰る場所があるって幸せ」だとか、
景色に癒される、だとか・・・
ああ、なんて勝手なんだろう。
育ててくれた、ふるさと、両親、今もふるさとを守ってくれる同級生たち。
みんなのお陰で、自分が好き勝手しているのに、都合よくふるさとを
良く思ったり、悪く思ったり。
そして、なんの恩返しも、なんの結果も出せていない・・・
そんな気持ちでいっぱいになりました。
でも、肇(中井貴一)の言っていたように、
「焦らなくてもいい。前にさえ進んでいれば」
と思って、時間かかっても、もがいても、ちょっとずつ前に進んではいると
思うので、頑張りたいと思います。
▼おまけ▼
その他、映画の中で良いな~、とか懐かしいな~と思ったシーン
・ばーちゃんが入院したとき、誰も頼んでなくても、近所のじーちゃんが
代わりに、畑の世話をしてくれていたところ
・東京の家のでは、クーラーを付けるシーンがアップになり、島根の家
では、扇風機がアップになったところ
・窓を開け放した縁側のシーン、部屋に小さな蛾が飛んでいたところ
・夏の夜、カエルの合唱が聞こえたところ
・夏の夕暮れ、ひぐらしの声がきこえたところ
・エンドロール、上空から撮影された出雲平野の景色!