この前、転倒して怪我をした。
割とハードな怪我。
まだ、身体が痛い。
転倒した僕の横を、日傘を差した女性が涼しげに通り過ぎる。
身体と頭を打って、1〜2分くらい唸りながら、地面に横たわる。
ようやく、犬の散歩をしている女性が声を掛けてくれた。
どうにか立ち上がり、足を引き摺りながら歩き出す。
出先だから、戻らずに進む。
血が止まらないから、絆創膏を買った。
傷が大きいから大きめのものを。
身体の半分が痛くて、最悪の一日のスタート。
どうにか、予定をこなして家に帰る途中。
公園の脇道に動く黒いものが。
ん?
虫?動物?
近づいて覗き込む。
あ、カブトムシ!!!
東京で!?
高まる気持ちを抑えつつ、近づいて小さい方の角を掴む。
小さな女の子がこちらを見ている。
「欲しい?」
そう問いかけるも、首を横に振る。
じゃあ、僕が持ち帰ろう。
初めてカブトムシを捕まえたかもしれない。
ものすごくドキドキしている。
でも、
どうやって持ち帰るの?
バッグを開けてみると袋のような物はない。
ん?
絆創膏のケースがある。
傷が大きかったから、絆創膏ケースも大きい。
これならカブトムシが入るかも。
ゆっくり入れてみると、ピッタリ。
これは。。。
あんなに痛くて、イヤイヤ買った絆創膏がこんなことに役に立つとは。
ケースにカブトムシを入れて、無事に帰宅。
しばらく観察して、夏のうちに自然に戻してあげようと思います、
怪我をして落ち込んだけど、良いこともあって、ちょっとホッとした。
ちなみに、
翌日、財布を落とした…
で、探している途中で交番に届けている拾得者を発見して、無事に戻ってきた。
何コレ。