the Name is…から30年目① | I am a Model

the Name is…から30年目①

先日、「E'から40年目」という事で、お世話になってるブロガーの方からインタビュー方式で取材を受けた旨をブログ内で報告しましたが、今回は1994年に発売された「the Name is…」から30年目という事で、今回は当方から質問をするという形で色々お話しさせていただきました。

その模様を2回に分けて更新致します。

なお、記事の編集はdio-come-ti-amoさんにおまかせしたので、読みやすいと思います!



私:こんばんは!お疲れ様です。

今回は『The Name Is…』についての感想をお聞きしたいと思います。


dio-come-ti-amo:安定期のアルバムです。

9曲しか入っておらず、特に長い曲もなく、当初『おやっ?』と感じました。

むしろ短い歌の方が多い印象を受けます。

「Midnight Jungle」なんて3分にも満たない(笑)


1曲目に表題曲を持ってくるのは、多く取られる手法で、やっぱりプレーヤーから音が出てくるまでの間は良い意味で緊張しました。

実際素晴らしい楽曲です。


これはギター一本しか入っておらず、しかも一発録りの即興演奏が愉しめます。

こういった演奏と永ちゃんのボーカルは凄く合います。


私:アルバムタイトル曲の1曲目は、当時は全くわからなかった…これまでの永ちゃんとは違う感じがしてあまり印象に残らなかったです。


d:本当に!? 確かに、ありそうでなかった類の楽曲かもしれません。

それなのにすんなり入れたのは聴き覚えがあるから…。

少し時間を掛けて考えてみると、大昔シンシアにプレゼントした歌に似たものがあったと、はたと気付きました。


ちなみに後年発表された「危ない天使」はもっと似通っています。

でも、全然気になりません。

当時シンシアのレコードはほぼ毎回買っていましたし、良いアイデアなら繰り返しても良いのでは?


私:「The Name Is」の原曲は南沙織さんに提供された曲だったんですね。

確か、3曲ほど提供してましたよね?


d:“原曲”とまでは言えませんが、とにかく似ているんです。

シンシアへの提供曲は仰せの通り3曲です。

発売当時、シンシアファンの間では公然の秘密とでも言おうか…


私:本作が発売された1994年は確かまだ3歳だったと思いますが、父親が買ってきたこのアルバムをリアルタイムで聴いた覚えは今でも微かながらもあります。

確か、アルバムの前に発売されたシングル「アリよさらば」も聴いていたので、これとカップリングの「SEA BREEZE」の2曲は既に知ってました。


d:「SEA BREEZE」が製品名だと知り、ビックリしました。

歌詞がもっと感情移入できるか、イメージを喚起できる内容ならコカ・コーラの歌「This is a Song for Coka Cola」同様、名曲になった可能性があるでしょう。


私:「SEA BREEZE」はメロディにしろ歌詞にしろ演歌っぽいフィーリングがありますね。

だけど、それがカッコいい!

この手の曲は永ちゃんにしか歌えないと思います。

大人の色気をかなり感じる作品です。


2曲目の「抱いちまったら」はノリの良いロックンロールなので子供でもわかりやすい曲でした。


それと、6曲目の「Midnight Jungle」もめちゃくちゃノリの良いロックンロールでサビも印象的でしたので、すぐに好きになりました!

こういうロックンロールは子供でもわかりやすいのがありがたいです。


d:「MIDNIGHT JUNGLE」と「抱いちまったら」は、本作中随一のロックンロールではありますが、前作収録の「闇の中のハリケーン」「ハートエイクシティ」と比較すれば、かなり無骨に響きました。

勿論悪い意味ではないですよ。


私:「アリよさらば」と「いつの日」かは、リアルタイムでドラマ『アリよさらば』を観ていたのでこちらに関してもすぐに馴染めました。


d:実はドラマのことは当時全然知りませんでした。

『変わった曲名だな』とアルバム購入当時感じたくらいで。

でも、CDの帯を見てすぐにわかりました。

「いつの日か」はエンディングテーマとしてはドンズバでしょう。


私:「ミス・ロンリー・ハート」はどうですか?


d:「ミス・ロンリー・ハート」も表題曲と同じく湿った感触があります。

大人になれば、性を問わず、この歌に登場するような女性に強く憧れると思います。

「アンジェリーナ」しかり。


レゲエのアレンジにピッタリなメロディですが、オルガンや先述の歌詞が組み合わさることで、とても奥深い印象を聴き手に与えています。


ただし、エンディングの大仰なスキャットは好きではありません。

私はソウル・ミュージックは好きでも、いわゆるブラコンが嫌いな理由はこのあたりにあるのかもしれません。

バッキング・ボーカルは必要なかった…


私:いや、同曲のエンディングのバッキングボーカルは個人的にはあって良かったと思います。

むしろ、あのバッキングボーカルが印象的なので。