本人が気を付けていても、無頓着な人の写真に写り込んだりして流出というのも今は多い。
ICTリテラシーやモラルの基礎というものを多くの人が身に着けずに安易に使っている社会、犯罪者にとってはカモがそこらじゅうにいるようなもの。
道具(ツール)を使うことについて基本は自己責任なのだが、携帯電話会社やアプリ提供事業者側の社会的責任の希薄さも問題を拡大させている要素でもある。
今の社会で起こっている問題の深刻さを考えると単に個人だけの責任にはできない。
大人はともかく特に未成年の問題に関しては、家庭や学校で対処できるレベルを越えている。
技術の進歩に取り扱い側(主に指導者となる人たち)がついていけていないのだから、その社会的課題を解決するのは、その道具を提供している事業者が何割かは果たすべきだ。
なんちゃら講座や教室みたいな申し訳なさ程度のことは熱心にやっているが、「このレベルまでいかなかったら(自社サービスですが)使わないでください」とまで言い切れるかどうか。
専門性の高いことを素人に自己責任とするのはリスキーだ。
本当に基礎的なことだけでも購入時のリテラシー確認したり、毎年リテラシーチェックで機器(主にアプリ)の利用をある程度制限できるような利用免許更新制にするなどしないといけないのだろうか。
そうしなくてもよい対策をそれこそ官民で取り組めるとよいのではないかと最近強く思う。
まぁ、行政も民間も数々の団体が立ち上がっていて、まともに横連携できていないのが実態で、教育現場もどこに何を依頼すれば今の学校にとってよいのか?がわからない状況では、当面この問題が解消することはない。
私的な思惑を捨てて公的な思惑で動くことが必要なのだと思う。