どーも

とツヨシ。



正直しんどい!




ってか昨夜

トイレの便器の前で酔いつぶれて寝ていたmitsurです。




久しぶりに旅記でいきます!




2005年2月21日


今晩この街を離れよう。

メキシコ南部の都市

「サンクリストバル・デ・ラス・カサス」へ向かうのだ。


そのため、

深夜バスの前売りチケットを買うことから一日が始まる。


ユースを出るとき、

ホテルの雑務をしてくれていた

先住民系のおばちゃんが子供を抱っこしていた。

笑顔がめちゃかわいくて印象的だった。


nina oaxaquena



さあ、今日は深夜に移動するので

それまで時間がある。


遺跡にでも行くか。


中米はマヤ文明をはじめとした深い歴史をもつ。

そのため遺跡などが点在している。



オアハカの近隣にも

「モンテアルバン」という遺跡がある。


道端で買ったパイナップルをかじりながら

「モンテアルバン」行きのバスを待つ。



男なら遺跡の不思議なロマンをわかってくれる人は多いはず。

俺は遺跡マニアではないので、

あまり予備知識を仕入れずに遺跡へ行く。


しかし、

そこで、古代人の生活を勝手に思いめぐらすと、

自然と心が洗われて落ち着いた気分になる。



「モンテアルバン」の素晴らしいところは


→   高所にあること


山のてっぺんにあるので、

オアハカの街を一望できる。

そして、風が気持ちよい。


モンテアルバン


途中で物乞いを発見。

足が悪いのか、一分で3メートルぐらいしか歩けていない。

さらに目が悪いようだ。


山の上の遺跡にこんな物乞いがいるなんて

かなりショックだった。


突然のことで、

俺は恵みを与えることができなかった。


しかし、ずっと心の中で後悔をしていた。

ストリートチルドレンに恵みは与えないが、

体が悪い物乞いにはお金を分け与えるのが

俺のポリシーだった。


このことについては長くなるので、

今度書くとして割愛しよう。



遺跡を一周してきて、

帰り際に俺は彼に少ないお金を渡した。





遺跡から戻ると、

ひどい空腹に襲われる。


先日行ったcomedor(庶民食堂)へどうしても行きたい。

探して歩くが、なぜか見つけることができない。


オアハカも他の都市同様に

道のつくりが碁盤の目になっている。


それゆえ、道に迷うことは少ないが、

通りに特徴がないため、

店を探すにはちょっと迷うときがある。



やっとの思いで食堂を発見した。

いくつかの鍋が並べられていて、

「コレちょうだい」と

肉じゃがのような料理に指をさして注文する。



「picante(辛い)にするか?」

と店主が聞けば、

「それにしてくれ」

と俺が返す。


これで何回失敗したことか…


めちゃめちゃ辛くて涙が出る。

店主に笑われる。

でもうまかった。



その後、

オアハカ中心部歩いていると

変なメキシコ人家族に話しかけられる。

なぜか友達に…


オアハカで出会った家族


いまだに名前はよくわからないが、

彼らとは今でもチャットをする仲だ。



ビールを飲みながら日記を書いていると、

いつのまにか日が暮れている。


バスターミナルへ向かって歩き出す。


うす暗い通りを

バックパックを持って歩くときはいつも緊張する。


ちょっと迷っき30分ほど歩いたあげく、

バスターミナル到着。


久しぶりに日本人を発見する。

同じバスのようだった。



今までうす暗い通りを心細く歩いていたのに、

バスターミナルは観光客でごった返していた。



なんか俺はすごく違和感を感じて、

ひとり定刻までバスターミナルを離ることにした。


近くの屋台喫茶店へ行くと、店主の元気なおばちゃんが

気さくに話かけてくれた。

(屋台の喫茶店ってよく考えたら珍しいな。)



コーヒーを飲みながら、

日本語を教えたりして

最後のオアハカの住民との会話を楽しんだ。


正直、

この店のコーヒーはお金を払う価値のないものだったが、

このおばちゃんやその子供たちの元気さが嬉しい店だった。


オアハカのバスターミナル横喫茶にて



写真の子供はすごく明るくてたくさん話をしたが、

この子のお姉さんが無口で寂しそうにしていた。

そこに何かひっかかりを感じながら、出発時間が来る。


最後に住所と電話番号を書いたものを渡してくれた。



オアハカは人があったかくていい街だった。

次の都市に期待をしながらバスが発車。



バスが動き出し、

閉まっていたカーテンをふとあけると、

さっきのおばちゃんとその家族が

手を振って見送ってくれた。


感動。

日本人と一緒にいなくてよかった。

喫茶店へいって正解だったと心から思う。