【20日目】 3月05日 (フローレス → ティカル)


4時40分 起床   ティカル遺跡へ向かう。



ティカルまでのバスに乗っていても感じるけど、

やっぱり中米は東洋人旅行者が少ない。

うん、確かに日本人にはマニアックかもしれない。。。



遺跡内で朝日を拝めると思ったのに、

バスの中であっさりとその瞬間を迎える。





ティカル遺跡は、

アンコール・ワットのように密林地帯の中を進むと

突如として出現する。


現在修復の手がはいっているものとしては

マヤ文明最大の都市遺跡になる。


数日前にネットカフェで兄とメールをしていたときには、

「ティカルは行ったことあるけど、あそこはすごいよ。」

って聞いていたので期待していた。



遺跡前で朝召しとコーヒーを腹に入れ、いざ中へ。

ジャングルの朝なので、

鳥が 「ウォ ウォ ウォ」

と鳴いているのがまた神秘的。


バカでかい遺跡の中、

ガイドなしに突き進む。


この場所は何に使われていたのか、

彫刻は何を意味しているのか、


なんてちょっと背伸びして想像していると

意外と感慨深くなってくる。


神の宿る石段


途中で Jose というコスタリカ人のイケメンと仲良くなり、

行動を共にするようになる。↓

Jose


コスタリカは母国後がスペインなのでスペイン語で会話するが、

正直シンドイ。




また昇る

↑遺跡は高さのあるものが多く、

とりあえず手当たり次第に昇りまくったので

これまたシンドイ。


高所恐怖症

↑高所恐怖症なので、

またまたシンドイ。


Upper view

↑昇った後の景色は最高


高い遺跡に昇りきり、辺りを見下げると、

本当に密林と同化するように遺跡群がある。

アンコール・ワットにそっくりだ。

文明も歴史も違う。

アンコールもマヤも全くお互いのことを知らなかっただろうに、

よくここまで似ているもんだ。

これも完全に素人意見で、

見る人が見たら全然違うのだろう。

巨木だけがその歴史を知っている。







ジャングルの中で昼寝をした。


おいしい空気と鳥声と木陰から漏れる光とおだやかな風。


最高に気持ちよくて、思わず昼寝をしてしまった。


なぜか小学生の頃の昼休みの感覚が甦った。











起きたらハエにたかられていた。


ハエめ・・・








一日かけてティカルを回ったあと、

夕方にはフローレスに戻る。


インターネットをした後、

昨日行った大衆Barへ。


大衆Barといっても、10坪ほどのスペースにほとんど客はいない。


Vicky's family

↑店主、ヴィッキーが優しく迎えてくれた。

3人の子どもたち、

シンディー(右上)、ドリス(左)、クリスティー(右)はめちゃめちゃ愛嬌がある。


俺に興味を示しながらも、

俺から呼ぶと恥ずかしがって逃げてしまう。


ヴィッキーは本当に親切で、ほかに客はいない。



途中でヘベレケに酔っ払った地元のワルが店に入ってきて

なにやら

俺は偉いんだぞ!的なことを言って叫んでいる。


俺は絡まれた。


ヴィッキーも、困ったわねぇ・・・という顔でこっちと目で合図する。


怖いので適当に相槌を打っていたら

ビールをおごってくれた。

というか、

俺の見事な会話術でおごらせた。




ちょっと関係がないが、

豊かな国に生まれて、こうして旅行してきて

cerveza(ビール)を毎日飲んでいる者がいる一方で、

毎日その場所で朝から晩まで

途方もないぐらいの仕事をしていかなくてはならない人間がいる事実を

しっかりと心に刻もう。


そして、豪遊する罪悪感と

金を落とすことがまた重要だという現実。




何か釈然としない中、

いつかこうした格差を解消できたらいいな、なんて漠然と考えながら

明日の移動経路を確認して寝る。