8/28 from Amman 



アンマンに来たときから気になっていた大きなヨルダン国旗。


ヨルダン国旗02


近くで見て、これがいったい何のためにあるのか確かめよう。

それから、明日のダマスカス行きのバスを予約しよう。

それと、アカバからのフェリーで会ったヨルダン人のおじさんに電話もしなくちゃ。

アンマンへ来たらウチへ寄りなさいと暖かい誘いを受けていたけど、

やっぱり時間なくてあなたの家までいくことができません、と。


そんなグダグダな一日もたまにはいいだろう。



グダグダはいいけど、またもや寝坊してヘコむ。

最近カラダが重い。

寝すぎが原因でカラダが重いのなら最悪だ。


いつものジューススタンドで

ファラフェルとバナナジュースを体に入れて元気を出してから出かける。



アンマンは坂が多いため、道がウネウネしていて

なかなか国旗までたどりつかない。


国旗までの道のりでさまよっていると、

まったく観光客なんていない場所なのに

ナンデニホンジンガココニ・・・

と、日本語で話しかけられる。


彼の名はサイードでJICA関係の人らしい。

日本にも滞在したことがあるらしく、日本語も達者だった。


そんな彼に案内してもらいつつ、国旗までなんとか到着。



ヨルダン国旗

サイードとヨルダン旗。




今晩、ウチで一緒にご飯を食べようと誘われ、

迷いつつも8時に家の前に行くよう約束した。




今回の旅行では、家に招かれてもあまり行かないようにしていたのだが、

今晩は特に予定もないし、夕飯ぐらいならいいかと思う。

何より、彼は信用できる人のように思えた。





ダマスカス行きのバスを予約しに、JETTバスオフィスを目指すけど、

全然どこだかわからない。

人に聞いても、あっちだ、こっちだ、とちゃんと通じているのか不安になるぐらい適当な返事をされた。


ロンプラもわかりづらいし、なんて不便なんだ。

もうキレてきて、感情があらわになる。


旅行をしていると、喜怒哀楽が激しく表現できる。

これだけ自由に感情が出たらいいな、と思うけど、

日本ではクレイジーなやつに写るだろう。



ナルギーレ(シーシャ)(水たばこ)を吸って時間をつぶし、

サイード宅へ向かう。



信用して着いていった彼の家だけど、

彼はゲイだった・・・

自分の中でまたひとつゲイネタが追加された。


俺はゲイじゃないから!とハッキリ主張して了解を得た後、

夕食をいただく。


食事は、期待も虚しくやっぱりファラフェルだったけど、

民家で食べるファラフェルは食堂で食べるのとは一味違っておいしかった。



彼はイスラエルに住んでいたが、色々な危険のせいで、

小さいころからヨルダンに住んでいるらしかった。

それができるのも、彼のおじいさんが経営者で富豪になったからだということだった。


話の途中、間違えて

イスラエルという単語を口にしてしまい、すぐにパレスチナが・・・

と言い直しても時すでに遅し。


中東ではイスラエルとアメリカは悪だ。

ちなみにヒズボラとビンラディンは崇められる。


イスラエル問題の話になったとたん、

彼はそれまで話していた日本語もストップし、

英語で一方的に話してきた。

また、彼は敬虔なムスリムで、ムスリムの素晴らしさをひたすら語ってきた。

彼は、ムスリムに結婚する前にセックスをするやつはいないと言った。

だからビョーキがないんだと。


もうわかった、いい加減そろそろ勘弁してくれと思ったけど、

これもこの地域を旅行している自分には勉強になる。


サイード宅





サイードは、ある日本人の友達からメールが返ってこないんだと嘆いていたけど、

自分も教えてもらったアドレスにメールを返さなかった経験があるから

なんともいえない申し訳ない気持ちになった。


旅行者には旅行者の事情がある。

でも、嘘をつくぐらいなら、はじめからいい顔をしてはいけない。

そう強く思った。



帰路、サイードは途中まで送ってくれた。

結局何もヘンなことは起きなかった。

心配した自分を少し恥じる。




ネットをして宿に帰ると、エドとサンドリンにばったり会い、

これから宿のハニーと一緒に飲みに行くけど一緒に行く?

って誘われて、街の中心から少し離れたbarまで向かう。


Bar


ハニーはイラク人だけど、酒を飲む。

いや、酒豪だ。

俺はイスラムだけど、酒は飲んでもいい。俺にとっては関係ない。


ムスリムにも色々な人がいるもんだ。

当たり前なんだけど。


そんな酒豪の彼はbarに残り、3人は先にホテルへ戻る。



帰りはタクシーをつかまえて・・・と思って、

道路で手をあげていたら、なんと間違ってトラックが止まった。


ヨシッ!ラッキー!!


無駄にトラックをヒッチハイクして宿へ戻る。










あっ、やばい、今日のタスクのひとつ、電話をし忘れた。

嘘をつくぐらいなら、はじめから断るべき。