9/7 from Cappadocia



さあ、心躍る1日の始まり。

バルーン・ツアーに参加するのだ。

そして、雄大なカッパドキアの大地を

バイクで回るというロマン溢れる計画。




ノープランな旅行だけど、

バルーン・ツアーは旅立つ前から参加したいと思っていた

数少ない計画のひとつ。

それだけ楽しみだったわけで・・・。




AM5時に、泊まっていた宿にツアー会社のワゴンが

参加者をピックアップしに来るので4時半ごろ目を覚ます。


むにゃむにゃ。。。



うちのホテルからのツアー参加者は俺を含めて3人だ。

ホテルのロビーで、迎えのワゴンを待つ。



10分経過、、、予定の5時を過ぎた。




20分経過。



ワゴンが来ないぞ(汗)

不安になって、ホテルのオーナーにこの状況について聞いてみた。



「昔、1回だけツアー会社がピックし忘れたことがあったよ」



そんな怖いことを聞いて更に不安が募る中、

予定より15分ぐらい遅れてワゴンが到着した。



助かった・・・と思いつつも、

バルーンの上から朝日を拝むには、

予定の遅れは許されない。




ここでも例に違わず、

ワゴンは色々なホテルで参加者をピックアップし、

ギュウギュウ詰めになったところで、

バルーン発射ポイントへ。





発射ポイントでは、

さっそく気球に熱気が込められていく。

Baloon Tour



Baloon Tour 02



カッパドキアの朝は寒い。

暖かいコーヒーを振舞ってくれた。



そうこうしているうちに、

熱気が込められた気球は

徐々に浮き上がっていく。

Baloon Tour 03



さあ、乗り込め~!


Baloon Tour 05


一番乗りした俺は、キャプテンのワザを見ながら

胸を躍らせていた。


Baloon Tour 06


ファイアー!!




ちょうど日の出を迎える頃、

気球は知らぬ間に地上を離れた。








朝日がカッパドキアの大地を照らす。

Baloon Tour 09



気になることがひとつだけあった。

気球にはキャプテンを含め、全部で12人程乗っている。


しかも、ほぼカップルやグループ。



一番乗りした俺は、カゴの真ん中に追いやられた。

そして、女でもみんな背が高い。

風景が360度見渡せるどころか、

必死に背伸びして視野を確保している状態だ(汗)。






バルーンツアーは、今やカッパドキア観光のメインになっていて、

何基も気球が飛んでいる。



Baloon Tour 08




あっちの気球の方が高いじゃん!


気球は高いポジションへ行ったかと思うと、

すぐに下降したりもする。



キャプテンが言った。


「これから、一番高い地点へ行くぜ~!」


ボーーーッ!
Baloon Tour 04



火力を最大にあげ、一気に上昇する。



宿泊しているギョレメ村はすぐ下。

Baloon Tour 12




昨日行ったウチヒサルも見える。(着陸はあの岩山の先)

Baloon Tour 11




あたりは素晴らしい光景。
Baloon Tour 10


空からギョレメ・パノラマを上から見る贅沢。
Baloon Tour 13


そうこうしているうちに

アッという間の1時間。



いつのまにか、

陽も高くなっている。


船長

「さあ、下降するぞ、

みんな着陸のポーズを思い出せ!」


乗る前に教えてもらった

腰を低くするポーズで着陸。



乗っている間は別に怖さを感じないのに、

着陸はとても怖い。


なぜなら、真下に下りるのではなく、

風にのったスピードがついているから。


カゴが前のめりに倒れる~。


Baloon Tour 14



バサッ。


ギリギリセーフで、無事着陸。




船長との無線を聞きつけ、気球の搬送者たちが駆けつける。

これだけ大きな布だと、搬送も一苦労。




楽しかった気球から降りると
シャンパンのおもてなし。



そして、気球へ乗った証明として賞状を授与される。





ホテルへ帰ると、日本人と韓国人で2人旅をしているお姉さんたちが

ちょうど宿へ到着したところだった。



2人はイギリスに留学していて、いまは長期休業なのだという。


バルーン・ツアーの興奮を2人へ伝えたり、

カッパドキア観光の計画を3人で考えたりした。




さてひと眠り。



午後の部はバイク旅行だ。



昨日レンタルしたバイク屋へ行き、

約束どおり今日はヤマハのバイクを提供してもらう。




ブイーーン!

カッパドキアの昼は、気温も風も最高だ。



続く1本道。

Motorcycle Rental 03


走るヤマハ。

Motorcycle Rental 07



やはり右側通行は慣れない。



元々計画していたポイントと、

バイク屋のオーナー“オットマン”から教えてもらったビューポイントを元に

バイクを降りて観光。


Motorcycle Rental 02


Motorcycle Rental



バイクは好きなところに行けるから好きだ。


人が多いところ、少ないところ。

遠くにみえる謎のポイント。

キレイな植物の発見。


そして、すれ違うライダーとは手を振って挨拶。

モーターサイクルダイヤリーズの感動がよみがえる。



ここは、よくポストカードの絵になっている

キノコ岩の乱立するパシャバー地区。
Motorcycle Rental 09


ここにもキャメルが。

Motorcycle Rental 04


この旅行でキャメルは見飽きたけど、

トルコしか回っていない人には珍しいようだ。




ここで一休み。

トルコアイスをほおばる。


Ice Cream


実はここパシャバーには明日も来る。

明日参加するツアーに含まれているポイントなのだ。


アイス屋のにいちゃんに、明日も来るからなー!

明日はまけてくれよー。

と言って、去る。




カッパドキアは本当に不思議な形をした岩ばかり。

Motorcycle Rental 06



ゼルヴェ・オープンエアミュージアムでは

スペイン人観光客の群れに混ざって

必死にスペイン語会話に挑戦してみる。



ここは隠れ洞窟がたくさんあって、結構遊べた。

Motorcycle Rental 05




ウルギュップからムスタファパシャへ向かう途中、

道が合っているか不安になって引き返したり、

横道に入ったりしてみた。


もう泣きそう。


何が泣きそうかって、

バイク旅のハイライトは

夕日のキレイなローズバレーに行きたいと思っていたから。



このままだと間に合わないかも。。。

しかも、道に迷ったせいで、ムスタファパシにある教会は

閉門してしまったようだ。

ムスタファパシャでは犬にも吼えられた(汗)。


Motorcycle Rental 08



ちょっと良くない流れ。



ウルギュップまで戻り、展望台に上った後、

ひたすら西へ戻る。


西日がきつくて前が見えない。

これは夕日の時間が近づいているということ。




オルタヒサルには目もくれず、

ローズバレーへ突入。



間に合った・・・。


まだ陽がある。

そして、旅行者がたまっている入り口付近をとっとと抜けて、

奥の切り立つ岩肌まで行って腰を降ろす。




タバコに火をつけ、夕日が落ちるのを待つ。


Baloon Tour 07





ローズバレー。


その由来は、夕日に照らされた岩肌がバラのような色をするから。

Motorcycle Rental 11





そして、バラ色から徐々に紫へ。
紫色



Motorcycle Rental 12


7時を回る頃、陽はちょうど落ちた。


正直いって、気球を抜きとしては

このポイントが一番感動した。


ここを本日のラストポイントにして大正解!


朝日と夕日、両方じっくりみたのは初めてかもしれない。

大地の雄大さと自然の恵みに感謝。






そして、知運との出会いもここ。


一人で笑っている変なアジア人がいるな、と思っていた。



夕日の余韻に浸っていた時、彼女と目が合った。

どちらが話しかけたかはもはや覚えていない。



聞くと、彼女は韓国人。

なのに、完璧な日本語を話す。


そして俺と同じくバイクでここまで来たと言う。

驚くべきは、

バイクに乗るの、本日が人生で初・・・とのこと。


なかなか肝っ玉据わったお姉さんである。




一緒にツーリングして帰ることに。


夕日の反対には、まん丸の大きなお月様が出ていた。

こんなキレイな月も珍しい。




知運は、やっぱり初心者。

とろとろ走る。



ギョレメに戻った頃にはすっかり暗くなっていた。


知運と同じ場所でバイクをレンタルしていた事を知って

さらに驚かされる。



せっかくだから、と

一緒にゴハンを食べることに。



お座敷タイプのまったりレストランへ。

完璧に日本語を話すこの韓国人は、やっぱり日本に住んでいる。

日本について、旅について、、、

ビールを飲みながら2人で色々と話をした。


彼女は明日、ウフララ渓谷までバイクで行くという

無謀な計画を練っていた。

ザッと片道100キロ以上。


恐るべし知運。


( 後に聞いたところ、

  バイク屋のオットマンに止められ、断念したそうな。。。)



出会いの夜


トルコでは壷焼きメニューが有名。




帰り際、知運をホテルまで送っていくことに。

非常に恐れ知らずの彼女だが、

夜道は怖いらしい。


よくわからないけど、とりあえず乙女だった。



そして、送り終わった後に気付いた。





俺たち、レストランで金払ってない。



これじゃ食い逃げじゃん!


一瞬、

俺がトイレへ行っていた間に知運が払ったかのか?

とも思った。


でも、そんな気の利いたシャレた女性にも見えなかったので

素直にレストランへ戻って、ちゃ~んと清算しておきました。




知運には日本に帰ったらおごってもらわなくちゃ。


こうしてステキな1日が過ぎ去った。