僕は、この正月の3日に伊勢神宮に初詣をしてまいりました。すると、参拝者達が列を作っている場所がありました。お札や、お守りを売っているところです。でも、一番右の列だけ誰も並んでいません。あれ、おかしいな。ここは何のコーナーかな。とよく見てみると、要は寄進する場所だったのですね。

その時僕は、こう思いました。

「こんなに願い事かなえてくれって人が多いのに、寄付する人がいないなんて、神様もいやだろうな。去年の願い事を全部かなえてもらったし、御礼をしよう!その方が、神様も俺のこと可愛がるだろうな。」そう思って、そのコーナーに行きました。すると、神主さんは、「どのようなご用件ですか?」と言いやがるので、いえ、失礼しました。おっしゃられるので、むっとした表情で上の看板を指差しながら

「え、ここ寄付の場所じゃないんですか?」と聞くと、「ああ、そう、そうです。有難うございます。」  どうも、僕みたいな人相はあまり寄付しないみたいです。

「ちょっと待ってくださいね。」と財布を開けました。なんと、(運の悪いことに)小さなお札は、屋台で使ってしまった後だったので、一万円札しかないのです。まともな神経をしていれば、こういう場面で、烏帽子かぶったパリッパリの神主さんに「お釣り下さい。」とは言えません。0.1秒で(でも、また願い事をかなえてくれるのだったら、安いものだ。お札を買わなければいいか。お札を買うよりも神様が喜ぶだろう」と考え「えいや!」の気分で、一万円を差し上げたのです。すると、神主さんは「へー」みたいな顔をして、「ここにご記帳下さい。」筆ペンをくださり、そうおっしゃいました。まあ、心の乱れもありまして汚い字で書きました。そして、帰ろうとしたところ、「ちょっとちょっと」神主さんに呼び止められました。

振り返ると、「これ、お渡ししていますので。」非売品の神宮の素敵な写真集と扇子が入っていました。どうやら記念品のようです。開けてみると、写真集はお金をだしても買いたいほどのものでした。あと病院の診察券のような黄色いカードを渡されました。「お参りの際に、係りのものにそれを見せてください。」そう言われました。

しばらく歩いて、正宮(ご本尊)に着きました。3日ですが、さすがに正月、すごい人ごみです。並んで、その黄色いカードを係りの人に見せました。すると・・・生涯忘れることの出来ない体験をすることができました。

僕は、その体験についてこれ以上は申し上げません。あなたにもその感動を味わって欲しいからです。皆さんにここでお伝えするとせっかくの体験が「ああ、なるほど、これか。」で終わってしまいます。もし、伊勢神宮に行くのでしたら、私がしましたように1万円寄進されることをお薦めします。高いお金で好けども、お札や、グッズを買うより、赤福を余計に買うより、とにかくそこにお金を使ってください。近くには、大して美味しいものはありませんので。

ただし男性なら背広もしくはそれに順ずる格好、女性ならカジュアルすぎない格好で行ってください。その方が、理由は言いませんけども良いです。神様に対しての礼儀だと思ってそうしてください。美容師さんは、平日がお休みだと思いますので、土日と違って空いています。好都合です。その体験とは    ヒント 神様が特別扱いをしてくれます。

ちなみに、神様には下心があっても(お願い事を聞いてもらう為に)寄付しても良いのです。ご先祖の墓に手を合わせるときは、願っちゃいけませんね。ただ感謝するだけにとどめておかないと、駄目だと神主の人が言っていました。願い事をかなえるのは、神様の役目。あなたがこの世にあるのがご先祖の役目。だから、ご先祖に願い事をするのは、された方も困るからやめなさいとおっしゃっておられましたよ。恥ずかしながら、ご先祖にお願いしまくっていました。