現在、



という本を、読んでおります。

心理学の本は、一般書、専門書ともにかなり読んできました。


この本は、主に色々な虚言癖のケーススタディーです。非常に多岐にわたるケースが挙げられており、ケース毎に最後に、ベンチマークとなる項目の有り無しや、考察でまとめられています。

人格障害が関わるケースやミュンヒハウゼン症候群、薬物依存性の虚言癖、更には理研の小保方晴子氏事件などなど、多岐にわたるケース・スタディーが非常に興味深いです。

人間は皆嘘をつく生き物です。人間以外の生物も嘘をつくことが、科学的研究で知られています。いわゆる利益の為の嘘は、主にサバイバルのための手段なわけですが、この本では特に、あまり利益のない(ように見える)病的な虚言のケースを主に挙げています。

色々な文献を読んできて、勉強すれば勉強するほど、虚言癖、更には人格や性格は、脳の機能によるものだと思えるようになりました。

薬物依存も人格障害も発達障害も、脳の機能の問題だと思われます。そういったことから派生する虚言癖にもいくつかタイプがあり、一部は損得に基づいた「合理的」嘘、その対極に病的な虚言癖の定義がなされています。

脳の機能部分やその症状等が分かってくると、他人の性格や行動、無意識の嘘のつき方等が分かってくるから不思議です。

もちろん、これは、対症状であって、証拠があるかというと、ケースごとに脳のスキャンを撮ることができるわけではないです。しかし、不気味な感じが拭えない人格の人達が持つ虚言癖を体験したときに、こういった知識があるかないかで、対処法および自分のメンタル・ヘルスを守ることに、非常に役立つと思います。

また、自分の人格、行動パターン、脳機能パターンを客観的に俯瞰・理解することにも役に立つでしょう。誰にでもある認知失調(COGNITIVE DESSONANCE)のギャップを俯瞰・縮めることで、人間関係のトラブルを少なくする、または、対処することができやすくなるとも思っています。

自分の脳のストレス耐性や、そういったときの症状、メンタル状態をパニックすることなくモニター、対処することにも、役立つと思います。

Merci beaucoup
みやび