4月13日の観劇です。


4月第3部 

盛綱陣屋

役者さんのご子息の活躍を頼もしく観ました。

佐々木盛綱、高綱兄弟は敵味方に別れているが、
盛綱は、生け捕りにした甥を、弟高綱のことを思って
切腹させるのが良いと考え、母、微妙に説得を頼む。
微妙も、泣く泣く孫に切腹するよう諭す。

高綱の子、小四郎を演じたのは、金太郎くん。
父の助けになるように、覚悟を決めて振る舞っている、
切腹の演技も潔い。
セリフが多く難しい役と思いますが、見事に演じていました。

盛綱の子、小三郎は、藤間大河くん。
なかなかの役者ぶりで、堂々としていました。決めもバッチリ。
これから楽しみです。

盛綱の仁左衛門さんは、姿が良く、所作も美しいです。惚れぼれします。
甥を切腹に追いやらねばならない、苦しい胸の内を表す場面、
高綱の首実検で、贋首とわかりほっとするが、
小四郎の様子を見て高綱親子の策略を察する場面、
わかりやすく細やかに表現されていました。

高綱方の使者、和田兵衛秀盛は、吉右衛門さん。
仁左衛門さんとお二人が舞台にそろうのは、何とも豪華でした。

盛綱、高綱のそれぞれの妻、時蔵さん、芝雀さんも堅いです。



勧進帳


幸四郎さんの弁慶、公演1000回を超えているが、
なおも渾身の演技。

まだまだ先を見据えているような、意気込みを感じました。
富樫の、菊五郎さんもさすがに素晴らしく、
弁慶との問答は、見応えたっぷりでした。
四天王も揃っていて、ファンとしてはうれしい配役です。
太刀持、玉太郎くん。落ち着いていました。楽しみです。


どちらの演目も豪華な配役で、とても気持ちよく観劇しました。