一、猩々

梅玉さんと橋之助さんの猩々
松緑さんの酒売り

猩々の、赤毛の鬘と、酒をたらふく飲む様子に、お正月らしいおめでたさを感じました。


二、二条城の清正

清正(幸四郎さん)は白髪で、秀頼(金太郎くん)に‘爺’と呼ばれています。

秀頼たちは、家康のいる二条城に招待されて対面します。
秀頼はまだ少年ですが、豊臣の大将らしい落ち着き、気品を持ち、老練な家康にも利発に対応しました。立派です。
病身の清正も、隙無く秀頼を守り支えています。

無事に対面を済ませ、淀川御座船の上で、秀頼の成長を頼もしく見ています。
清正に、長生きしてくれ、と語りかける秀頼。
成長する秀頼の様子を清正も見届けたいでしょうに。
豊臣方の行く末を思うと、切ない場面です。
緊張も解けず、秀頼を守り通した清正ですが、大坂城が見えるとほっとするのです。

秀頼と清正、金太郎くんと幸四郎さんに直に繋がってしまいます。

秀頼は、大変台詞の多いお役です。
金太郎くんは、大将の品格も立派に表現されていて、台詞も完璧で、素晴らしかったです。
夜の部の、歌舞伎の未来の星でした☆


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