三月歌舞伎座の感想を。
ちょっとだけ。

五代目雀右衛門さん襲名披露公演。
お役は、時姫と雪姫。
三姫の内の二役を演じられ、時姫は初役だったとのことでした。
お顔が先代にとても似てきていらっしゃいました。
お名前のせいなのかしら。
ではなく、お顔がほっそりしていらっしゃったからのようです。
2ヶ月前に、薄の簪をさしていた梢の芝雀さんではないようでした。

「鎌倉三代記」絹川村閑居の場
討死を覚悟して合戦に向かおうとする三浦之助に時姫がすがるところ、嫌、嫌、、と言う台詞に気持ちが入っていて、とても印象に残りました。
父 時政の刀を抱えた姿も、覚悟が伝わってきました。
三浦之助の菊五郎さん、佐々木高綱の吉右衛門さんが、最後をしっかりと固めて、襲名披露狂言に華を添えられていました。

「祇園祭礼信仰記」金閣寺
夫がありながら、夫のために大膳に従おうとする雪姫の健気さ、仇と分かり立ち向かって行く一途さ、真っ直ぐな表現が素敵だと思いました。
爪先鼠の場面では、桜の降りしきる舞台での姿がとても美しく、一人で縄を解こうと奮闘する様子がいじらしく見えました。
幸四郎さん松永大膳の太々しく憎らしい敵役に、仁左衛門さん此下東吉が爽やかで、金閣寺に幽閉されている慶寿院の藤十郎さんの落ち着いた品格もさすがに素晴らしかったです。


祝い幕も女方さんらしい、優しく華やかでした。


初めてAmebaownd から投稿してみました。
よろしくお願いします。


via お辰
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