2年前の1月演舞場で「壽三升景清」を拝見しました。
その公演で一番記憶に残っていたのは、景清の牢破りの場面です。
牢破りした景清が、後ろ姿で仁王襷をかけるところを、舞台上で観ることができます。
上妻宏光さんの津軽三味線で、場が盛り上がっていきました。

歌舞伎で津軽三味線を聴いたことはありませんでした。
聞き慣れた浄瑠璃の太棹三味線の音楽とは違う世界が創られていました。
とても斬新だなあと思いました。


今月は、上妻さんご出演の日を選んでチケットを取りました。


2年半振りに拝見しましたが、そこ以外はほぼ覚えていませんでした


「鎌髭」
源氏の武将三保谷四郎 左團次さんを中心に、下男、下女たちが並び、猪熊入道 市川右近さんが鯰、かわうそお蓮 萬次郎さんは女鯰の拵え。

化粧声もかかって、「暫」のような舞台でした。

右近さんは三枚目のお役で、楽しませていただきました。
萬次郎さんの女形も、独特の雰囲気をお持ちなので楽しかったです。
尾上右近さん、米吉さんの女形が美しいです。
左團次さんは、貫禄のお役でした。

悪七兵衛景清が、鎌で切られそうになりますが、人間離れした強靭さでビクともしません。
入道に縛られて牢へ連れて行かれます。というより、自ら牢へ向かう景清に入道が引っ張られて行きます。

ここまで、初めて拝見したような。
2年前の舞台の記憶は全く残っていませんでした


「景清」は登場するまで、阿古屋の舞台になっています。とはいえ、琴責めはないので緊迫感はありません。
竹田奴が賑やかです。

景清はまだかいな〜

秩父重忠 猿之助さんと景清 海老蔵さんの問答があって、景清は説得されます。
牢の鍵が開けられました。

景清が牢破りをして出てきて、牢の柱を両手で持ち、立廻り。

先月、国立劇場の鑑賞教室にも出てきた景清が、柱を持っていたのと繋がりました。
知らずに見ていたけど、景清の迫力は十分伝わったのでです。

景清の背景に、大海老がどーーん!!
思わず、やった〜と声が出てしまいました。皆が大拍手して静かな場面ではないので、お許しください爆笑
あっ!これ観た!と、この時思い出しましたてへぺろ
予習をしないので、新鮮に驚くことができました爆笑

理屈抜きで楽しませていただける、荒事。
市川團十郎家のお家の芸。
歌舞伎十八番はすごいゲラゲラ
海老蔵さん、でっけえ〜

面白かったです〜


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