作者の八神センセーもおまけで書いているけど、

本当この漫画って再戦が多いですなw
再戦とは実際のスポーツでは当たり前のようにありますが、それを漫画で表現するのって本当に難しいことだと思います。
前回とは違うシーンを見せなくちゃならないし、同じ戦術は使うわけにはいかないし。
それを何度も何度も描きつづける八神センセーは立派だと思います。
なんせこの人のDearBoysにおける再戦って現在の連載までで
本牧東2回、横浜学園2回、湘南大相模2回、成田中央3回
3回っつーのがマジアリエナイwww


では、湘南について感想を述べますが。
まず一言、八神センセーの湘南に対する愛はぱねぇっす!
おまけでも湘南に対する熱い想いを語ってたりしますけど、作品を読んでてもそれをひしひしと感じられますな。
ただ、自分的にはこのIH3回戦に湘南をぶつけたことにちょっと疑問がいくつかあるのです。
それは瑞穂がこの先、本当の強豪校と戦っていく上で、いまさら湘南ごとき(お)と対等に戦ってていいのか?ということです。
たしかに今回の湘南は長身プレーヤーが揃っているし、神奈川代表として毎年1位出場してきたという実績はあるのですが、全国レベルでそれほど上位に食い込んだことはないわけですよね?
ベスト8に達したことはないかと見受けられます。
いわゆるDearBoys四大チーム(天童寺、秋田城北、成田中央、明和大日立)とは明らかに格差があると言っても過言ではない。
そんなチームと互角な勝負をしていて、この先の強豪と太刀打ちできるのか?
しかし八神センセーの愛的には湘南を惨敗させたくない、と。
そこで相成ったのが、三浦のネンザによる出場停止とトウヤの絶不調というハンデ戦なわけでして……。
自分は正直、スポーツ漫画におけるハンデ戦というのがあまり好きではないのです。
やはり主人公のチームには常に全力で戦ってほしいです。
体調不良やケガなどで全力を出し切れないのでは、名勝負には成り得ないです。
全力を出し切れない状況で苦戦を強いられるのは胸の中にもやもやした気分を感じますね。
DearBoysではこれまでメンバーの誰かが欠けるといったハンデ戦が何度もありましたが、
IH3回戦で選手層の薄い主人公チームが2人も不調というのはハンデとして酷すぎたかな、と。
しかも三浦のネンザはともかく、トウヤの場合は身体的不調でもなんでもなく、単純に自己中なこだわりからチームに迷惑をかけるというアリエナイ失態。
せっかくこの日はトウヤDAYSだったはずなのに、序盤の酷さのせいでトウヤに対してあまり良い印象が感じられなかったですね。


とまあ、不満をこぼしましたが、実際の試合内容について感想を述べます。
トウヤ不調のせいでとりあえず前半は互角(不調じゃなければ圧勝w)の展開で終了。
ここでも石井が成長を遂げているシーンがいくつか描かれていました。
予選では散々負けていたのにジャンプボールやゴール下で互角以上に渡り合っているところ。
嘉手納西はなんといっても身長が瑞穂とどっこいだったのでゴール下で活躍してもそれほど凄さは感じなかったのですが、湘南のトリプルタワー(190cm、195cm、201cm)相手に互角勝負できるようになるというのは真に成長した感じがします。
まあ、これは先の成田中央への布石なのでしょうがね。
湘南にゴール下で互角以上に戦えないと成田中央相手だと何もできないw

後半になってトウヤが本来の調子を取り戻して、瑞穂怒涛の追撃が開始されますが、湘南も負けじと応戦してぎりぎり逆転を阻止。
やはり八神センセーの湘南への愛ゆえだろうなぁwww
とはいえ主人公が負けるわけにはいかないので3Q終了間際に一度逆転。すぐに同点にされてしまいますがw
で、その後にトウヤ退場というアクシデント発生。
前半不調で、後半になって調子を取り戻したのに退場とかw
つくづくトウヤは良い印象を感じないわ><
トウヤって器用貧乏なせいか他の瑞穂メンバーと比べるとどうにもインパクトに欠けます。
実力そのものは現3年生らとそれほど差はないはずなのですがね。
今後、個人的に期待していることが一つあります。瑞穂が天童寺戦まで勝ち進んだ時のことですが。
北沢VSトウヤです。
天童寺の北沢は当初オールラウンダーのつもりで入部して、周囲のスペシャリストたちに凹まされたという境遇の持ち主。そして沢登の助言によって日本屈指のDFのスペシャリストとなった。
だからこそ、北沢には未だオールラウンダーを気取っているトウヤをフルボッコにしてほしいなぁwww
いや、別に自分はトウヤを嫌ってるわけじゃないですよ?w
むしろキャラ的には好きな部類、だからこそちゃんと活躍してほしいのにあまり良い活躍しないから腹立たしい。


トウヤ退場によって替わりに出場したのは一年生の榎本。
2回戦終了後からなんとなく彼の出番があるのは感じてましたので、それほどサプライズとは思いませんでした。
(本人はめっさ驚いてたけどなw)
トウヤ退場になったことで瑞穂は最後まで湘南と互角勝負の展開になるのかなーと思いきや、
あれよあれよと点差がついていくというwww
むしろここがサプライズだよwww

で、決着が着いたわけですが…。
ハンデ戦だったせいもあって、どうも2回戦みたいに読後感が良かったというイメージはなかったなぁ。
ただ、IH予選の頃に三浦が言ってた「僕が出る必要のないくらいゴール下での強さを見せてほしい」という課題だけはクリアーしたかな。
予選で負けた相手に、得点源を温存した状態でも勝てたというのは立派な成長。