今日の新聞にパナソニックホールディングス執行役員の松岡陽子さんの記事が載っていました。アメリカでAIの最先端の研究をしていた松岡さんが現在手掛けているYohanaは、忙しい家族の相談役(コンシェルジュ)として、忙しい生活を専門チームがサポートするサービス。HPによると、「日々のやるべきことを整理し、優先順位をつけ、一緒に一つずつ解決。 Yohanaは、あなたのTo-doリストに一緒に取り組み、理想のくらしを実現します。」とのこと。日本では、神奈川県に続き東京でもサービスが始まっているそうです。ちなみに、HPによると費用は18,000円/月(通常料金:2023年4月15日現在はキャンペーン中)。

 興味深いのは、元々、松岡氏が米国シリコンバレーで立ち上げたこのサービス、利用者に対応するのはAIではなくひと(人間)なのです。松岡さんによると、AIでは、まだ人の気持ちを理解したり、共感したりするのはまだ難しいし、相談する人としても、機械よりひと(人間)に共感してほしいということ、そして、担当者を決めることで、利用者を理解でき、それにより曖昧な依頼にも答えることができるのだそうです。

 最近何かと話題のAI。AIを知り尽くしているからこそ、AIに任せられること、任せられないことを決めることができるということなのでしょうね。これからの時代、AIをよく知らないアラカン世代の生活もAIと無縁というわけにはいかなくなります。もちろん、end userとしてですが、それなりに上手にお付き合いしていかなければなりません。少しは、知る努力も必要ですね。

 それにしても、こういうサービスが成り立つ(必要とされる)社会で、子どもたち世代は生きていくことになるのでしょうか。そして、そういう社会でこれから高齢者はどう生きていくのか・・・。アラカン世代としては、そっちの方が気になっています。

 

出典:朝日新聞be on Saturday 2023年4月15日(土)フロントランナー

   Yohana【公式】HP