就活の相手は、基本的には「企業」です。
では、日本に「企業」はどれくらいあるでしょうか。そんなことが気になって、調べてみました。
今回のネタ元は、令和5年6月に総務省・経済産業省から公表された「令和3年経済センサス・活動調査」です(データは2021年6月1日現在のもの)。

そもそも、「企業」とは何か・・・。
デジタル大辞泉によると、「営利を目的として、継続的に生産・販売・サービスなどの経済活動を営む組織体。また、その事業。資本主義経済のもとでは、ふつう、私企業をさす。」とされています。調査では、「企業等」とされていて、「事業・活動を行う法人(海外の会社を除く)及び個人経営の事業所」で、同一の経営者が複数の事業所を経営している場合は、それらはまとめて一つの「企業等」となるとされています。また、外資系企業も日本国内で法人を作っていれば、この調査の「企業」には含まれるようです。データを見る上では、「企業」は就職する場、「事業所」は実際に働く場と考えることができそうです。

さて、この調査によると、日本の企業等の数は368万4049企業(そのうちの9割は単一事業所企業)、(民営)事業所数は515万6063事業所です。なんと多くの企業があることか・・・。当たり前のことですが、商品や企業広告等で名前を知っている企業はほんのほんの一部に過ぎないということを、あらためて実感します。もちろん、これらのすべての企業が新卒の採用募集を行っているわけではないのですが。

 

ちなみに、就職情報サイトで検索可能な企業数(2023年11月6日現在)は、マイナビ2025で3万2124社、リクナビ2025で1万99840社でした。マイナビ2025で検索できる企業は、日本の全企業のうちの約1%でしたが、それでも、すべての企業情報にアクセスするには多すぎる数です。

 

自分に合った企業に就職するための第一歩は、まずは、そんな企業に出会うことですが、こんなたくさんの企業の中から見つけるのは大変そう・・・。「合同企業説明会」とかで、今まで全く知らなかった企業に出会えることもあるのかもしれませんが、基本的には、自分自身の業界(企業・職種)研究の力、そして情報収集力にかかっているということになのでしょうか。
郁と同年代の子を持つブログのお友だちが、就活を「就活そのものの単位が欲しいくらいの知識と活動」と表現されていたのですが、ホントにそう思います。

 

郁とは離れているので、直接は見ていないのですが、ここまで、就活にどれだけの時間をかけてきたのか・・・、話の端々から、相当の努力を重ねてきたことが、推察されます。こんなにいっぱいある企業の中から、「ここで、働きたい」と思える企業を見つけ、エントリーし、インターン選考を通過、インターンに参加。そして、早期選考の次のステップに・・・。

半年以上頑張ってきた郁の就活は、もうすぐ終わりを迎えそうです。

 

 

 

※ここに示したデータは民間企業のものです。国及び地方公共団体の事業所については、別途報告が出ています。


参考資料
総務省・経済産業省:令和3年経済センサス・活動調査 産業横断的集計(事業所に関する集計・企業等に関する集計)結果の概要,令和5年6月27日