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空即是色

歌うことが好き、見ることが好き、書くことが好き

前回の続き。

 

時を忘れるくらい楽しく喋っていると、彼女(今後も登場することは確かなので、Oさんとしておく)が私が首からかけているペンダントを見て、「それは何?笛?」と訊いた。

むろん、笛ではない。

昨年末(それこそ、大晦日だった覚えがある)に購入して着けている電磁波防止ネックレスである。

「CMC総合研究所」というところが販売している「電磁波防止5G対応CMCカーボンコイルペンダントC」という物。

愛読ブログの主さんがおすすめしていたので、少しだけ悩んでから買った。

それなりのお値段だからである。

 

だいたい我が家のすぐ近くには高圧鉄塔がデーンと建っているし、強力なWi-Fiを導入しているし、電車に乗ればほぼ全員がスマホを見ているし、どこに行っても電磁波から逃げ切ることはできない。

それでも、多少なりとも抵抗したくて購入に踏み切った。

 

今年の1日から毎日欠かさず首から下げていて、どこへ行くにも身につけているのだけれど、Oさんのように「それ何?」と訊く人はまだ誰もいなかった。

Oさんに「電磁波防止ネックレス」だと言うと、途端に彼女は興味を示した。

この反応なら色々話しても大丈夫かな、と判断した私は、電磁波が身体に悪いこと、電子レンジでは滅多に調理しないこと、電子レンジを使う時は磁性鍋を使っていることなどを話した。

「ジセイナベ?どういう漢字?」とものすごい食いつきである(笑)

なんと彼女の手元にはいつの間にかノートがあって、メモし始めていた。

どうやら買う気満々のようである。

 

ほどなく話の流れで「1度も枠を打っていない」と告白。

この言葉に対する相手の反応は様々で実に興味深い。

ほぼないのが「私(僕)も1度も打ってない」と言うパターン。

一番多いのが「3回打った」だと思う。

Oさんもそう言っていた。

先日会ってランチをした音楽繋がりの男性は「え?大丈夫でした?」と言っていたっけ。

枠を打っていないとアレに感染して重症化すると思い込んでいるのだろう。

 

Oさんの頭はとても柔軟なようで、私が「枠は毒だから危険なんだよ」だと言っても、否定したり批難したりしなかった。

毒繋がりで、食品添加物のことも話した。

私はふだん、夫と会話する時は「食品添加物」のことを短く「毒」と言っている。

夫はよく毒がたっぷりのお菓子を買ってくるので困る。

あ、また話が逸れてしまった💦

私は目の前にあった袋入りのお菓子の一つを手にとって裏面にひっくり返し、「/(スラッシュ)以降に書いてあるカタカナが多い添加物はほぼ発がん性物質なのよ」と説明した。

Oさんは「え??そうなの?知らなかった〜」と驚いている。

 

Oさんとの交流が今後どうなっていくのかはわからない。

でも、関係が悪化することはないに違いないと感じた。

 

昨日、知り合いのお宅に遊びに行った。

正確には、お礼に行ったのだけれど、お礼は一瞬で、あとはずっと二人でおしゃべりしていた。

何をお礼したのかと言うと、ライブ会場で落とし物をしてしまい、それを彼女が拾って確保しておいてくれたのだ。

(彼女は出演者だった)

買ったばかりのちょっとお高い耳当てだった。

耳当てをして出かけるような寒い日はあまりなくて、出番がないままだったのだけれど、ライブ当日は雨が降っていてかなり寒かったので、ようやくタグを外して耳に装着して意気揚々と出かけた。

会場内で当然脱いだのだが、ライブに夢中になっていて、耳当てのことなどすっかり忘却の彼方にすっ飛んでいってしまった。

ライブを満喫して外に出て、耳当てがないことに気がついた。

びっくり、ガックリ、ショック〜〜〜〜〜😭

私は買ったばかりの物を失くすという悲惨な得意技があるので、またやっちまったかーと凹んでしまった。

 

ところが、会場のロビーに戻ったところで、くだんの彼女と偶然出会い、話は急展開する。

席に忘れ物をしてきてしまったと言うと、「私が探しておいてあげる。連絡先教えて?」と言ってくれた。

さらに翌日、見つかったよと連絡があり、家まで取りに来てとのこと。

本当に嬉しかった。

と言うのも、彼女の自宅にはドラムセットがあるのを以前から知っていて、興味津々だったのだ。

 

自宅に行って驚いた。

広めのダイニングに置いてあったのは、ドラムセットだけではなかった。

グランドピアノ、ウッドベース、ヴィブラホン、コンガとボンゴ。

山のような楽譜本。

まさに音楽スタジオである。

でも、防音設備はしていないという。

長年、バンド仲間と練習しているけれど、近所からクレームが来たことはないらしい。

なんとも不思議なお宅だった。

 

次回に続く。

電車に乗っていて、なるほどなあと納得してしまう事があった。

 

座っていた若い女性二人。

二人とも、とてもふくよかでよく似た体型である。

降りる駅が近づいたようで、そのうちの一人が立ち上がった。

「もう○○駅だよ」

でも、相方の彼女は立ち上がらない。

「だって、まだ停まってないじゃない」

電車が停まってから、ようやく立ち上がる。

 

その瞬間、どうして彼女がふくよかなのかわかった気がした。

 

体重が増えると、動く事が億劫になる。

動かないと、ますます体重が増える。

悪循環以外のなにものでもない。

 

人のふり見て我がふり直せ、とはよく言ったものである。

なるほどと納得すると同時に、自分も気をつけないといけないなあと痛感した。

 

でも、思い出すと、二人ともノーマスクだった。

よきよき😄