大阪のお話会の中でこんなご相談がありました。

 

 

共働きでまだ子供が小さいのだが、自分が仕事、家事、育児をこなしていて夫よりもずっと大変な気がするし、実際そうだ。

 

言えば手伝ってくれるんだけど、携帯をいじっている夫を見てると腹が立つ。

 

どうしたらいいでしょうか？

 

 

といった内容。

 

 

あなたがこのような相談を受けたら、まずどう感じて、どのように話を進めますか？

 

 

 

ちょっと考えてみてください。

 

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私のセッションを受けた数多くのクライアントから、

 

 

ヒロコさんの質問は全然予想しないところから飛んでくる

 

今までされたことのないような質問をされる

 

 

と言われます。

 

 

今回の内容はそれほど意外な切り口ではないかもしれないけど、

 

まずこの話を聞いた時どこをみていて何を感じるかによって、何を質問しどんな話の流れになっていくかが決まります。

 

 

自分が相談を聞いたときにどう頭の中でストーリーが構築されていくかが本当に重要。

 

 

私がこの相談内容を聞いて一番最初に持った疑問は、

 

毎回同じように腹が立つのか、そうでないのか？

 

毎回ではないとしたらこのパターンに陥る引き金はなんなのか？

 

でした。

 

 

 

１、出てきた事実を皿の上に並べる。

 

２、眺める。

 

３、ミッシングピースがどこにあるかを見定め、全体像を把握するために質問を投げる。

 

 

これが自分攻略の最初の流れです。

 

 

最初に話の全体像を把握するっていうことを、ほとんどの人はすっ飛ばしてしまうんです。

 

 

 

「最初の話」には欠けている部分があるんです、絶対に！！！

 

 

最低５個くらい疑問が湧かないとおかしいと思ってください。

 

あなたのことをもっと知りたい！

 

原点はこれなんです。

 

 

 

自分攻略メソッド流のコーチングでは、まず自分の頭の中に箱庭を作ります。

 

 

この箱庭を、クライアントの話しているシーンとできる限り一致するように作り上げていきます。そしたらクライアントが最初に話してくれたことだけでは全然状況が把握できないとわかります。

 

 

 

 

話を聞くっていうのはとても繊細な作業なんですよ！

 

相手を雑に扱っちゃダメ！！

大好きな人のことを全部知りたいと思うように聞いて♡

 

 

 

これだけ話を聞いて、

 

旦那さんが携帯いじってたら嫌だよねー

もっと家事に協力してもらいたいよねー

 

という具合に、いきなり結論に走っちゃうってことは、

 

 

セックスに喩えるなら、（私はなんでもこれに喩えがちだが　笑）

 

 

え！　前戯もなしにいきなり挿入？！

 

だってそれが一番感じるコトだろ？

 

（いや、そうだけど、そういうことじゃないんだよな・・・）

 

 

みたいな感じ。　本当に得たいものが得られないし、実際かなり不快ですよね。

 

余談だけど、男の人って、話の流れの作り方とセックスの流れの作り方がホント一緒だなと思う。しばらく会話するとどういうセックスをする人かが見えてきます。　

 

どちらも自分の中にあるストーリー（フラクタル幾何学）だからね。

 

 

 

話を戻しますが、これでは全然問題が解決されません。

 

 

問題が何なのかがまだ全然わからないんですよ、この段階では。

 

 

そこで私は、

 

ご主人が携帯いじってても気にならない日と気になってしまう日がありますか？と聞きました。

 

答えはYES。

 

気になる日と気にならない日では何が違うんですか？と次の質問をすると、仕事で何かうまくいかないことがあった日にイライラするという答えが返ってきました。

 

 

仕事がうまくいっていればご主人の行動は気にならない。

 

 

ということは、

 

仕事がうまくいかないからそもそも気分が悪くて、そういうときにご主人の行動が目についてイライラを増大しているということなんです。

 

 

ご主人の行為に腹を立てているようで実は違った、ということを本人がここで自覚できました。

 

 

自分で記憶を辿って、自分で見つけて、自分の口から言わせる。

 

 

そうするとやっと腑に落ちます。

 

 

そうしてあげなかったら、本当の問題ではないご主人の行動をどうにかしようとして無限ループに陥るところでした。

 

 

本当の問題が何かわからないから、人は悩みが解消されないのです。問題がわかれば悩みは勝手に解決できてしまうものです。

 

 

話していること自体は問題の本質ではないと知っている必要があります。

 

 

 

だから本質を探すためには全体像を知る必要があり、そのために質問をします。本人さえも気づいていない問題の本質を探っていくため、予想もしないところから質問が飛んでくるように感じるのです。

 

 

 

次に質問したのは、何でも願いが叶うとして、ご主人がいまの２倍以上稼いでお仕事辞められるとしたら嬉しいですか？と聞きました。

 

これは　即答でYESとは言わなかったので、仕事はしたいんだなとわかりました。ずっと育児をしている方が辛い。仕事はしたいと本人もおっしゃっていました。

 

 

こうして着々と箱庭が出来上がっていくと次のミッシングピースがわかります。

 

 

それは、何か今の仕事内容に不満があるのかな、ということですね。

 

 

そこをさらに掘り下げると、自分の能力を発揮して輝いて貢献している女性になりたい、という望みを引き出すことができました。いまの職場はそれにふさわしい場ではないのですね。

 

 

問題の本質はそこでした

 

 

人って自分で自分の問題を解決する力を持っているんです。だって問題自体自分で作ったのだから、解決できないわけがないし、解決策を知らないわけがないんです。

 

 

そういう立ち位置から相手を観察するんです。

 

 

人は解決策を知りたいのではなく、自分にとっての本当の問題を知りたいのです。

 

 

 

大事なことだからもう一回言いますね。

 

 

 

相談者が探しているのは、自分にとっての本当の問題は何か？ということなんです。

 

 

 

ただそれを探していることに本人すら気づいていません。　だって問題はご主人が携帯をいじることへのイライラだと思っているのですから。その勘違いを解いてあげるのが一番最初にやることです。

 

 

解決するのはあくまで本人。

 

本人にしかできないとこだもんね。

 

 

聞く側（コーチ、コンサル、カウンセラーなど）が、自分が解決してやったぜ！ドヤッ！をやりたい人だと、こんな聞き方をしてくれないので要注意です。根本解決できません。

 

 

誰かにすがりたい、と思うと、ドヤりたい人とマッチングしちゃうから気をつけてくださいね

 

 

全ては自分だからね！！

 

 

 

 

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